2010年11月25日の記事

2010年11月25日 (木)

Masuday 本日の解説チャットは増田裕司六段に担当いただきます。

増田六段 「おはようございます。先手が羽生挑戦者なので角換わりを目指すと予想します。渡辺竜王は受けてたつタイプなので△8四歩でしょう。ちなみに先手羽生挑戦者の角換わりに対して渡辺竜王は全て(2局)先後同型で指しています。」

(若葉)

渡辺明竜王が羽生善治名人を挑戦者に迎えて行われている今期の竜王戦七番勝負は、ここまで渡辺竜王の2勝1敗。前回対戦した第21期竜王戦では第1局から3連敗して第4局を迎えた渡辺竜王だったが、今期は2連勝スタート。本局に勝てば、竜王防衛に王手をかけることができる。七番勝負をこのまま優位に進めるためにも、本局は大事な一戦となる。

一方の羽生名人とっても本局は大事な一戦。ここまで押され気味の七番勝負だが、本局に勝てば2勝2敗の五分に持ち込むことができる。

注目の対局は9時に開始される。棋界最高峰の対局を2日間ご堪能下さい。

竜王戦中継サイト

棋譜

棋譜解説チャット

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(対局場となる鶴林寺。早くからファンが観戦に訪れていた。)

(若葉)

<現地>

 日時: (1回目) 11月25日(木) 午後1時30分会場 午後2時開始~午後6時まで
     (2回目) 11月26日(金) 午前9時30分会場 午前10時開始~終局まで
 場所: 加古川市民会館小ホール
 対象: 年齢制限なし
 定員: 200名
 参加費: 無料
 その他: 事前申込み不要

<東京・将棋会館>

 日時: 11月26日(金) 16時30分開場 17時開始
     ※ 早く終局した場合も19時半頃までは解説会あり。
 場所: 東京・将棋会館2階研修室
 定員: 全席自由70席
 参加費: 一般2,000円
       支部会員・女性・学生・60歳以上・障害者1,500円
       ※ 次の一手終了後の入場は500円割引
       ※ 当日の道場の手合カード提示で500円割引
         (割引サービスの併用は出来ません)
 解説: 木村一基八段
     山田久美女流三段
 お問い合わせ: 〒151-8516 渋谷区千駄ヶ谷2-39-9
         日本将棋連盟道場 TEL03-3408-6167(道場直通)

<関西将棋会館>

 日時: 11月26日(金) 17時~終局まで
 場所: 関西将棋会館2階道場
 参加費: 一般 1200円
       支部 1100円
       65歳以上・大学生 1000円
       高校生以下・女性・身障者 600円
       道場入場済みの方 300円
       ※ 割引サービスの併用不可
 解説: 福崎文吾九段

<新橋SL広場>

 日時: 11月26日(金) 18時~
 場所: SL広場前
 解説: 大内延介九段
     藤森奈津子女流四段

(若葉)

Photo_24 実行委員長 加古川市副市長 藤原崇氏

「厳しい勝負の前にこんなに盛り上がっていいのかなと思うくらいの前夜祭でした。この熱気が対局者に伝わり、闘志をみなぎらせて、熱い戦いを見せていただけるのではないかと思います」

(若葉)

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宴の最後には久保二冠、神吉宏充七段、山崎隆之七段、稲葉四段、村田智穂女流初段がステージ上に登壇。第4局の展望と、これからの抱負を語った。

Kannkikubo

(軽妙なトークで場を盛り上げた神吉七段(左)と久保二冠(右)。二人は共に加古川観光大使に任命されている。)

神吉七段

「羽生名人は第3局のあの苦しい将棋(途中劣勢だったが終盤に逆転勝ち)を勝ったことで、間違いなく立ち直りました。その証拠に、ここでは名前を言えないですが、昨日の日本シリーズでY崎七段(横にいる山崎七段)は羽生名人に惨敗してしまっていますからね(場内笑)。明日は間違いなく羽生名人が勝ちます。」

久保二冠

「明日から良い戦いが始まると思いますし、歴史に残るような戦いになると思います。」

Yamasaki

(神吉七段に苦い敗戦の傷を触れられ苦笑する山崎七段)

Muratainaba

(神吉七段に突っ込まれてタジタジの村田女流初段(左)と稲葉四段(右))

稲葉四段

「将来タイトル戦に出られるように、そして加古川でタイトル戦ができるようにがんばりたいと思います。」

村田女流初段

「実はあと2勝で女流二段に昇段です。来年3月までにはなれるようにがんばりたいと思いますので、応援よろしくお願いします。」

(若葉)

関係者を代表して、本局の立会人である有吉道夫九段から両対局者に激励の言葉が送られた。

有吉九段

「立会人はロボットのように、何も考えずに座っているのがいいんですね。対局者は非常に敏感なので、形勢を考えると対局者に気付かれてしまうんです。明日は渡辺さんの3連勝で迎えていたら大変なことになっていたでしょうが、2勝1敗ですので通常の対局です。しかし七番勝負の中で一番大事な第4局を加古川市で行うことになり、全国の将棋ファンが注目していることと思います。立会人としての身を忘れ、一将棋ファンとして楽しみです。加古川の皆さんも一番身近な場所から、最高の戦いを見守っていただきたい」

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(左から船江四段、井上八段、有吉九段、渡辺竜王、羽生名人)

(若葉)

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(明日25日から始まる対局に向け、両対局者が抱負を語った。)

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渡辺竜王

「加古川には今回初めて来ましたが、棋士ゆかりの街であり、将棋ファンなら知っている土地ですので楽しみにしてきました。前局は負けてしまいましたが、また新たな気持ちで指したいと思います。明日・明後日のお昼ごはんにかつめしを頼みたいですね(場内拍手)。勝負には縁起のいい名前ですからね。(2年前は3連敗4連勝でしたが、今回2連勝した時点で思われたことは?に)2年前のことは終わったことです。星の流れは特に考えていません。加古川は将棋が盛んで力を入れてくださってくれている街です
。竜王戦にふさわしい場所を用意してもらったので、それにふさわしい将棋を指したいと思います」

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羽生名人

「昨年の『将棋の日』で来て以来2回目の加古川です。確か昨年のレセプションもこの会場でしたね。駅からホテルまで歩いてくる途中にいろいろな風景を見て、地理を思い出していました。今までいろいろなところで花束をいただいてきたのですが、ご当地キャラクターからもらったのは初めてです(笑)。ここまで3局終わって反省することはありますが、過ぎたこと。明日からの対局ではまた全力を尽くしたいです。棋士のまちである加古川市の市制施行60周年を記念して地域全体で盛り上げていただき、舞台を整えていただきました。あとは自分自身が面白い将棋を指したいです」

(若葉)

前夜祭は、ファンにとってプロ棋士と交流できる貴重な場。渡辺竜王、羽生名人の両対局者は常にちびっ子やファンに囲まれていた。

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(渡辺竜王を挟んで、ハイチーズ!)

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(将来の名人とツーショット)

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(地元加古川の久保棋王・王将と井上八段もファンに大人気)

(若葉)