2010年11月24日の記事

2010年11月24日 (水)

Photo_18 「明日から行われる第23期竜王戦七番勝負第4局の前夜祭を盛大に催していただき、ありがとうございます。先ほど樽本市長からもありましたように加古川にはゆかりの棋士が5人います。加古川市出身が久保棋王・王将、神吉七段、そして船江四段。また加古川市在住の棋士に井上八段、稲葉四段がいます。現在プロ棋士は161人いますが、このうち5人が加古川に関係する棋士で、これは大変な数字と感心した次第です。また市内には『将棋屋』という名前のうなぎ屋さんもあると聞いております。市民の皆さんの熱い思いが棋士を生み出しているのではないでしょうか。
 また加古川市では若手の登竜門となるような公式戦を企画しているそうです。次の棋士を育てる素晴らしい取り組みだと思います。こういう取り組みでますます加古川市がにぎわうことをお祈りいたしております。この棋士のまちで七番勝負は折り返します。渡辺竜王が勝てば前代未聞の7連覇、羽生名人が勝てばこれまた前代未聞の永世七冠。全国から注目されている、このシリーズの流れを決める大一番だと思います。」

(若葉)

Photo_16 加古川市長 樽本庄一氏

「加古川市が市制施行60周年を迎え、記念行事として竜王戦をお招きする夢が実現し、大変うれしく思っております。しかも渡辺竜王、羽生名人という当代一流の棋士が対局者で、素晴らしい対局になると思っています。ただ羽生さんには申し訳ないのですが、久保さん(利明棋王・王将。加古川市出身)に挑戦してもらえれば言うことなしだったのですが…(場内笑)。今日JR加古川駅からお越しになった方はご覧になったかと思いますが、『棋士のまち 加古川』という幟を掲げております。この幟の字は米長邦雄永世棋聖に書いていただきました。ご存じの通り、加古川は5人の棋士と縁があり、隣の高砂市にも村田兄妹がいます。地元の言葉でいえばプロがゴロゴロいる地域です。棋士のまちとして全国に情報発信をしていきたいと思っております。今回の対局場は鶴林寺です。両対局者は散策できないしょうけれども、国宝である太子堂や境内を見ていただいて心を落ち着かせ、熱い戦いを繰り広げてくれることを期待しております」

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(樽本市長の「羽生さんには申し訳ないのですが・・・」のくだりに苦笑の羽生名人。棋界の第一人者もここ加古川では分が悪い(?))

(若葉)

18時から、両対局者・関係者・ファンを交えた前夜祭が行われました。加古川市は「棋士のまち」と呼ばれるほど将棋が盛んな土地。多くのファンが訪れ、盛大に行われました。

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(場内は多くのファンで大入りの状態)

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(スター棋士2人の登場に、場内は拍手の嵐。)

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(ステージ上に登壇しても、拍手は中々鳴り止まなかった。)

(若葉)

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(本局の対局室。年季を感じさせる木造の建物で、様々な調度品に囲まれている。)

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(周囲を見渡せば水墨画の描かれた襖)

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(見上げると絵や書が掛けられている)

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(渡辺竜王も興味津々(?))

(若葉)

1__317時から対局室の検分が行われました。

盤、駒、座布団など対局で使用される備品や、空調などといった対局環境を両対局者が確認しました。

(左写真は検分の様子。

 手前左が渡辺明竜王、右が羽生善治名人。

 奥は左から本局の立会人の有吉道夫九段、副立会人の井上慶太八段、読売新聞社の西條記者、記録係の船江恒平四段。)

(若葉)

竜王戦第4局は11月25日・26日の両日、兵庫県加古川市「鶴林寺」にて行われます。両対局者はまもなく加古川入りの予定です。

本局は棋譜・コメントを翔が、ブログを若葉記者が担当いたします。よろしくお願いいたします。

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(JR加古川駅前の街灯には「棋士のまち加古川」と書かれた旗が掲げられていた)

(翔)