2009年10月の記事

2009年10月28日 (水)

現地では14時になり、大盤解説会が始まりました。最初に担当されたのは郷田九段。丁寧な解説で指し手を進めていきました。
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(大盤解説を務める立会人の郷田真隆九段(写真左)。48手目△6二銀の局面で「次の一手」クイズが出された。A▲5五歩 B▲6五歩 Cその他 の3択)

Ryuou20091028_48 郷田九段はA▲5五歩が80%と解説。B▲6五歩は△7三角▲7五歩△同歩▲7四歩△8四角▲5七銀△3七歩成▲4六角(参考図)という変化をスラスラと並べていました。
(銀杏)

Sanko2

Ryuou20091028_41 角が向かい合った後、渡辺竜王は1筋を伸ばしていきます。図の▲1五歩では▲9六歩△1四歩▲6四角△同銀▲2六銀…と進む実戦例が多く、その進行の代表的な将棋に、第15期竜王戦第7局▲阿部隆七段-△羽生善治竜王(肩書は当時)戦があります。

(銀杏)

Ryuou20091028_38 昼食休憩後、渡辺竜王は▲4六角と角をぶつけました。それに対し、森内九段が△7三銀と上がったことで先後同型の形となりました。脇謙二・八段が得意にしていることから「脇システム」と呼ばれる形です。近年では三浦弘行八段も多用されています。

(銀杏)