2009年10月の記事

2009年10月15日 (木)

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(14時から大盤解説会が始まっている。ケーブルの終発は17時半だが、30人以上の方が見守っている)

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(藤井九段)

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福崎九段「そうですねぇ。例えば▲4四歩に金を寄って(△5三金)桂を跳ねると…(▲4五桂)。これはみなさんケーブルで帰れますね」

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(さっそく、△7四歩の局面で次の一手を出すことに。▲4四歩・▲2四歩・その他の3択問題)

(翔)

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(先に入室した森内九段は、西條記者と言葉を交わす)

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(まもなく渡辺も入室。13時25分頃だった)

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(再開直後)

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(昼食休憩の盤面)

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(厳しい表情で考える渡辺明竜王)

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(手番でない森内俊之九段はどっしりと座っていた)

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(対局室近くの廊下から。よく晴れていて琵琶湖がきれいに見える)

(翔)

昼食休憩の局面、阪口悟四段からコメントをいただきました。

Ryuou200910141_56_2  渡辺竜王がうまく自陣を整備し△8五飛と揺さぶりをかけた局面。
ここで▲7五歩△同飛▲3七桂△8五飛▲7六銀として7七に角を打つスペースを開けたのがうまい切り返しでした。角が加わることで4筋に攻めの厚みが出てきました。
Ryuou200910141_63_3 現局面(▲7七角まで)ですが次に先手に▲4四歩と打たれてはいけないので、△4四歩と受けるのが一目見えます。しかし以下▲4五歩△同歩▲3五歩△同歩▲4五銀△4四歩▲3四歩(参考1図)と攻められ、受けるのは容易ではありません。
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Ryuou200910141_63_henka2▲4五歩に△5三銀と上がる受けも、以下▲4四歩△同銀右▲4五銀△5五歩▲4四銀△同金▲4五桂△4二銀▲5三銀(参考2図)で攻めが続きます。
私の現局面の見解は先手が押しているように思います。
やはり戦場に玉が近いので後手としましては、1つ間違えればすぐに負けてしまいますので心理的にも先手が楽だと思います。

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(検討の途中で封じ手から現局面まで並べ直して、手の流れを確認)

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(現局面は▲7七角まで。上の写真のあと、△4四歩は▲4五歩△同歩▲3五歩が面倒ということで、△4六歩▲3五歩△2六角▲3八金△3五角▲4五桂△4四銀▲3六歩△2六角▲4六飛△5五歩▲同銀△同銀▲同角△4四歩▲4九飛…という順を調べていた)

(翔)

Ryuou200910141_56 56手目△8五飛の局面について、長岡裕也四段に形勢判断を含めてコメントしていただきました。
Ryuou200910141_38_21日目から森内九段の攻勢が続いていましたが、渡辺竜王の34手目△6三銀、50手目△5二銀、52手目に△3三銀と3度も銀を引く辛抱によって局面が収まりました。
38手目に△4三金(第1図)と上がらせた局面は先手ペースだと思いましたが、現局面を見ると後手陣が見違えるように安定しました。
対して、先手は2度▲4五歩と合わせたもののあまり効果が上がっておらず、第1図と比べてもあまり手を指していません。ここ20手程で、だいぶ後手が得をしたのではないでしょうか。
Ryuou200910141_56_henka1 56手目△8五飛と浮いた局面ですが、この手は△2五飛と取る手を狙っています。▲3七桂と受けるのが自然ですが、それには△3五歩(参考1図)と仕掛ける手があります。
後手陣が安定しているので、先手としては攻められる展開は避けたいところです。
Ryuou200910141_56_henka2 次に受ける手は▲4五歩で、これが一番手堅い手です。以下△5五歩▲4七銀△5四金▲3七桂△4三銀▲5八金△5二金(参考2図)が一例で、後手は下がった金銀が活用でき、先手は押し戻されています。こうなると先手がつまらないでしょう。
Ryuou200910141_56_henka3一番積極的な手は▲7五歩。△同飛と取らせて技をかけようという狙いです。そこで▲4四歩△同銀▲6六角は△2五飛▲4四角△同金▲同飛△4三歩▲3七桂△2九飛成▲4八飛△1九竜(参考3図)と進み、歩切れが痛く先手不利。
Ryuou200910141_56_henka4 よって△7五同飛には▲3七桂と跳ね、△8五飛(参考4図)と戻らせて手があるかどうか。少し先手の攻めが手薄い気がします。
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延暦寺の総本堂ともいえる根本中堂に入りました。

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(根本中堂に入って説明を受ける渡辺竜王と森内九段 ※通常、根本中堂内は撮影禁止です

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(本尊・薬師如来像の前で説明を受ける)

根本中堂は創立当時は一乗止観院といい、これが延暦寺の前身となっています。「延暦寺」の号は最澄が唐に渡る前に比叡山で修業した頃の元号「延暦」から取っており、823年(弘仁14年)に延暦寺の名を賜りました。
薬師如来像の前には「不滅の法灯」が1200年間消えることなく灯り続けています。織田信長の延暦寺焼き討ちの際には根本中堂も燃えてしまいましたが、不滅の法灯は分灯されていたものを使って受け継がれました。このような灯りは油を絶やすと消えてしまうため、「油断」という言葉の語源になったとも言われています。
現在の根本中堂は寛永17年(1640年)に再建されたものです。

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(根本中堂の前で文殊楼について説明を受ける)

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(文殊楼に続く階段)

(翔)

13日の到着後、根本中堂(国宝)をはじめとした延暦寺を見学しました。

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(見学前にNHKのインタビューを収録)

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(境内には無数のお堂がある)

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(収録の邪魔にならないよう、離れたところで待機)

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(森内九段も話の輪に加わる)

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(渡辺竜王の収録が終わり、森内九段の収録が行われている)

(翔)