2007年12月の記事

2007年12月12日 (水)

1日目の夕食は19時から1時間ほどでした。その後関係者は控え室に場所を移してしばらく歓談していました。しかし両対局者は前日同様に姿を見せませんでした。

(桜木)

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先付    網茸菊花和へ

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酢物    小鯵南蛮漬

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前菜    牛肉山椒煮、雲水トロロ、鰻けんちん、焼栗

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煮物椀   蛤新丈三つ葉 木のメ

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刺し身   個人盛り

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煮物    茄子サーモン蒸し

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焼物    ウチワ海老

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温物    豚角煮 ポテトあん

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凌ぎ    イサギ煮付

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揚物    二色団子

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止椀    浅蜊味噌汁(画像なし)

フルーツ  イチゴ(画像なし)

(桜木)

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「平凡な手は▲4九玉ですが、渡辺竜王は普通の手を封じ手にするのは損と話していたことがあります。そうなると▲4五銀、あるいは▲4五歩でしょうか。▲4五銀は3四の歩を狙い、場合によっては▲3六銀引から▲2六歩▲2七銀と銀冠に組み替える意味です」

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(封じ手までの棋譜。わずか28手の進行だった)

(桜木)

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佐藤二冠が△7二金と指した28手目の局面で、封じ手時刻の18時となりました。長谷部九段が「次の一手を封じてください」と宣言すると、渡辺竜王は「はい、封じます」と応じました。自室で封じ手を記入します。
渡辺竜王が、図面を作った田嶋三段に「持ち駒のところに「なし」と書いてくれますか」と一度図面を戻しました。

(桜木)

本局は渡辺竜王と佐藤二冠の対戦でははじめての相振り飛車戦です。立会人の鈴木八段と、衛星放送解説の久保八段は、振り飛車党のトップ棋士。「解説陣の顔ぶれを見て戦型を決めたのかな」という冗談もささやかれています。

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(衛星放送のオンエアー画面。鈴木・久保の振り飛車党コンビの黄金解説)

(桜木)

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図は28手目△7二金まで。控え室では「飛騨の中飛車合掌造りか?」と盛り上がっています。

合掌造りとは、つのだじろう氏の将棋漫画「5五の竜」に登場する飛騨の中飛車(本名=飛田中太郎)が得意にしていた陣形のことです。

上図から仮に、▲4八玉△7三銀▲3九玉△4四歩▲2八玉△4三金▲6六歩△3三角▲7八金△1四歩▲1六歩△3五歩▲6七金△2四歩▲9七香△2五歩▲8八飛(下図)と進めると、先手陣は離れ駒がひとつもなくなります。この陣形を見た主人公の駒形竜は驚愕し、「飛騨の中飛車合掌造りおそるべし!!」と唸りました。

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ただこの場合の合掌造りは5筋からの反発が厳しく、先手はっきり作戦負け。どうやら幻の局面ということになりそうです。

(烏)

明日13日は東西の将棋会館で竜王戦第6局の大盤解説会が行われます。要項は以下の通りです。

場所 東京・将棋会館2階研修室
日時 12月13日(木) 16時30分開場、17時開始
解説者 豊川孝弘六段/早水 千紗女流二段
料金 一般2000円
問い合わせ 日本将棋連盟道場課 TEL03-3408-6167

場所 関西将棋会館
日時 12/13(木) 17時開始
解説者 神崎健二七段
料金 一般1200円
問い合わせ:TEL06-6451-0220

(桜木)

17時から18時まで衛星第2放送の竜王戦中継がはじまる予定です。解説は久保利明八段、聞き手は矢内理絵子女流名人、司会は堀伸浩アナウンサーです。
明日の放送予定は9時から10時、16時~18時、日付が替わって14日の0時50分~1時5分がダイジェストの予定です。放送時間は変更される可能性があります。

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(右から解説の久保利明八段、聞き手の矢内理絵子女流名人、司会の堀伸浩アナウンサー。リハーサルの模様)

(桜木)