2007年11月の記事

2007年11月14日 (水)

20_03102

11時30分ころ、後手の渡辺竜王から先手の飛車をめがけて△7四歩(図)と突き上げました。△5四歩と待つところか、と言われていた控え室では突然の激しい流れにどよめきが起こりました。
札幌に着いたばかりの村山四段は「こうなってはホテルにチェックインするヒマがないですね」とおどけてみせました。ちょうど対局室に入っていた中座立会人は「すごい手を指しましたね。ただ佐藤さんは当然、という顔をしていましたよ」と報告してくれました。
佐藤二冠はそれほど考えず、4分の考慮で▲9七角と応じました。対して渡辺竜王が考えています。

20_03103

(桜木)

現地札幌では14時から大盤解説会が始まりますが、東京将棋会館でも解説会が行われます。

■日時
2007年11月14日(水)
東京・将棋会館2階研修室
16時50分開場 17時開始

■入場料
一般 2,000円
支部会員・女性・学生・60歳以上・障害者他 1,500円
全席自由・70席

■解説:片上大輔五段

■途中で次の一手の出題があります。当たると上扇子などの賞品が贈呈されます。終局までじっくりお楽しみください。

なお第4局以降も解説会が予定されています。
第20期竜王戦第4局 2007年11月22日(木)
東京・将棋会館2階研修室 16時30分開場 17時開始
解説:上野裕和五段・鈴木環那女流初段

第20期竜王戦第5局 2007年11月29日(木)
東京・将棋会館2階研修室 16時30分開場 17時開始
解説:中座 真七段・井道千尋女流1級

問い合わせは日本将棋連盟道場課 TEL 03-3408-6167まで

(烏)

対局場の「札幌後楽園ホテル」では本日も14時から大盤解説会が行われます。地下2階の「クレスト」という大ホールで、入場無料です。現地に勉強に来た若手棋士たちも解説会に参加してくれる予定です。

(桜木)

控え室に若手の村山慈明四段、戸辺誠四段、佐藤天彦四段が訪れました。村山四段は先日新人王戦で優勝しました。3人とも渡辺竜王と年が近く仲がよく、応援と勉強を兼ねての来訪です。個々おみやげのお菓子を持参していました。

20_03100
(さっそく検討に加わる。居飛車党の村山四段(右)は後手を、振り飛車党の戸辺四段(左)はひねり飛車側を持つ)

20_03101
(戸辺四段と佐藤天彦四段)

(桜木)

20_0396
(島八段と森内名人による検討)

20_0397
(盤面を関係者がのぞき込む)

20_0398
(「ちょっと調べさせてもらっていいでしょうか」と記者のパソコンを借りて自らデータを調べる森内名人)

20_0399
(手堅い森内名人。事前準備に余念がない)

(桜木)

20_0395

10時を過ぎました。衛星放送の中継が終わり、BS解説の森内名人、聞き手の山田女流三段らも控え室を訪れています。次の放送は18時~18時45分、24時40分~24時55分の予定です。
局面は佐藤二冠が▲1六歩と受けたところまで。まだ実戦例がある局面です。

(桜木)

2日目午前のおやつが対局室に運ばれました。渡辺竜王はアイスコーヒー。佐藤二冠はホットコーヒーとフルーツの盛り合わせ(イチゴ、カキ、キウイ、グレープフルーツ、メロン)。1日目の午前と同じ注文でした。

20_0394
(フルーツ盛り合わせ。同じ注文でも盛りつけとお皿が変えてある)

(桜木)

20_0390_2
(渡辺竜王。記録の田嶋三段の読み上げにあわせて1日目の指し手を再現する)

20_0391
(佐藤二冠。2日間の朝は、カメラマンには着手シーンが撮影できる数少ない機会)

20_0392
(立会人の島八段が封じ手を開封)

20_0393
(佐藤二冠は読み上げられた▲3九玉をすぐに着手した)

(桜木)

20_0386
(「おはようございます」とあいさつをしつつ、対局室に向かう佐藤二冠)

20_0387
(2分ほどあとに、渡辺竜王が入室する)

20_0388
(1枚1枚、同じ速さで駒を並べる)

20_0389
(余り歩は2枚。渡辺竜王が駒箱に戻す)

(桜木)

20_0385_2

佐藤二冠は8時52分ころ、渡辺竜王は8時54分ころに対局室に入室しました。上座の渡辺竜王が駒箱を開けました。駒を並べ終えた後、田嶋三段の読み上げで1日目の指し手を再現し、現在の局面まで進めます。その後、島八段が「封じ手」の封筒にはさみを入れて開封しました。島八段に読み上げられた封じ手は「▲3九玉」でした。その後、カメラマンら報道関係者が退出し、2日目の戦いが始まりました。
控え室では衛星第2放送の竜王戦中継を見ています。朝の放送は9時から10時まで、1時間です。

(桜木)