2007年11月の記事

2007年11月14日 (水)

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16時となりました。局面は74手目△6四角までです。検討陣に対して「どちら持ちですか?」という記者の質問に村山四段が代表して「私情は抜きで、佐藤さん持ちでしょう」と答えました。残り時間はどちらも1時間25分とピッタリ並びました。

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(森内名人(右)に戸辺四段(左)と佐藤四段(中央)が2面指しで挑むような形になっている。戸辺四段は振り飛車が得意なので先手を持つ。佐藤四段は後手を持っている。盤面が逆なので森内名人は「わけがわからくなってきた」と笑った)

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(15時過ぎに、将棋専門誌「将棋世界」のカメラマンが5分間だけ撮影のために対局室に入った。そのわずかな時間に3手進んだ。両対局者のサービスだろうか)

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(札幌駅の駅ビル10階に位置するフードテーマパーク「ラーメン共和国」。写真は入り口。北海道の4大ラーメンと称される札幌、旭川、函館、釧路を中心に8つのラーメン店が集まっている)

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(「ラーメン共和国の看板。若手軍団はここで昼食に3杯ずつのラーメンを食べたようだ。島八段も2日続けて食べたという)

(桜木)

現局面は△1六歩(上図)まで。控え室では真意を測りかねていた56手目△9三桂(下図)ですが、指し手が進むにしたがって全容が明らかになってきました。

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△9三桂では△7三桂が自然に映りますが、それだと現局面から▲8三歩成△8五歩▲同桂△8三飛▲7三桂成と進んだときに成桂の位置が違ってきます。本譜の形で上記の変化に進むと成桂の位置は9三。つまり相手の成桂の位置を悪くするために、あえて働きの弱い端に桂を跳ねたということのようです。

(烏)

対局場の「札幌後楽園ホテル」では14時から解説会が始まっています。最初の解説者は島八段、中座七段の立会人コンビでした。お客さんが多く集まり、すでに満席状態でした。

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(将棋の解説だけでなく、両対局者にまつわるトークなども盛りだくさん)

(桜木)

15時となり、両対局者におやつが運ばれました。渡辺竜王はアイスコーヒーとケーキ、佐藤二冠はホットコーヒーとオレンジジュースとフルーツの盛り合わせでした。昨日と同じ注文です。渡辺竜王のケーキは本日がチーズタルト、昨日はガトーショコラでした。

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(渡辺竜王のケーキ。チーズタルト)

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(フルーツの盛り合わせ。イチゴ、キウイ、メロン、巨峰、なし)

(桜木)

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2日目の昼休明け、佐藤二冠はすぐに▲8六飛を着手しました。その後5分で△5四金、14分で▲3七桂が指されました。59手目まで進んでいます。

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(昼休明け再開時。渡辺竜王は3分ほど前から着座していた)

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(佐藤二冠は定刻ちょうどに入室した。席に着くと同時に田嶋三冠が「時間になりました」と告げた)

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(2日目午後の戦いが始まる)

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(佐藤二冠の着手は▲8六飛だった)

(桜木)

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渡辺竜王が△9三桂と跳ねた局面で昼食休憩に入りました。消費時間は佐藤5時間6分、渡辺5時間52分。

控え室の佐藤天四段が「竜王のほうが時間を使っているということは、すで後手不利なのかな」と呟くと、隣の村山四段は「ええ、そうでしょうね」と断言。

控え室の検討陣は△9三桂とあえて端に跳ねた手の真意を測りかねているようで、「次の一手は▲6五歩、▲8六飛、▲9五歩などが考えられますが…難しい。ここは考えどころだと思います(島八段)

(烏)

昼食のメニューは、渡辺竜王がチャーシューメンと杏仁豆腐。佐藤二冠はしょうが焼き定食とタピオカココナッツミルクです。昨日の夕食後にメニューを渡されて決めたものです。渡辺竜王は連続のチャーシューメン。1日目に頼んだサラダは「量が多かった」ということで今回ははずされました。

(桜木)