2007年11月の記事

2007年11月14日 (水)

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この△1四歩に渡辺竜王は残っていた4分をすべて使い、両者ともに1分将棋となりました。△1四歩を▲同香と取ると△2九金から寄りです。時刻は19時10分となりました。
佐藤二冠はすべての指し手を時間いっぱいまで考えています。

(桜木)

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122手目渡辺竜王が△5九角成と指しました。これで後手勝ちの結論です。▲1三香成は△3三玉で捕まりません。控え室は終局を待つ雰囲気です。

(桜木)

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18時45分となり衛星第2放送の竜王戦中継は終了しました。「依然として渡辺竜王優勢です」と最後に森内名人。今晩24時40分から24時55分まで15分間のダイジェスト放送があります。
残り時間は渡辺竜王が10分、佐藤二冠は4分です。

(桜木)

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モニターの中では田嶋三段が佐藤二冠に「残り7分です」と読み上げました。衛星放送の終了時刻は18時45分。その時間に終局するかどうかは現場での大きな目安になるのですが、どうやら放送時間内では終わらないようです。 攻め駒不足の佐藤二冠ですが、気力は切れていないように見えます。

(桜木)

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(衛星放送が映る控え室のモニター。解説は森内名人、聞き手は山田久美女流三段。対局室が近いので音量は控えめにしている)

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(検討の手を止めて衛星放送の中継を眺める関係者。形勢が離れているから、という意味もある。「渡辺竜王がはっきりいいですね」という森内名人の解説も)

(桜木)

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△7六香には▲5九飛と逃げる順ばかり検討されていましたが、佐藤二冠は長考の末▲7六同飛と切りました。控え室では「ええー」という驚きの声が上がりました。佐藤二冠は▲2五桂と据えましたが「次に△8五桂くらいでどうするのでしょうか」という声。やはり後手がリードしているようです。
18時となり衛星第2放送の竜王戦中継が始まっています。18時45分まで、45分間の放送です。

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(桜木)

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▲2六歩は、△2四香や△2五龍、△2五桂を防いだ手ですが、控え室の評判は分かれていす。「強い人の指し手ですね」、と「さすがにこれでは」という意見です。△1五龍と回る手、△1一香▲4六桂△4五金▲6三成桂と攻め合う順が検討さ れています。

(桜木)

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91手目▲1八歩の局面での形勢は、
村山四段「現局面は渡辺竜王持ちです。玉が堅いですから」
佐藤四段「少し前までは渡辺竜王が苦しいと思ったのですが、負担になりそうな端の△1三桂がさばけたので持ち直しました」
戸辺四段「両対局者の表情を比べると、竜王のほうが余裕ありげに見えます」

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(仲のよい若手3人の解説。珍しい)

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(佐藤四段(左)、村山四段)

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(村山四段。「おいしいラーメンを食べ過ぎました」)

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(イス席は満員。立ち見のお客さんも)

(桜木)

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局面は▲1四歩まで。渡辺竜王が△2八角成と力強い手つきで角を切ったところでどよめきが起こりました。少し進んで「どうですかねえ」「怒りの指し手だったかもしれないですね」「先手を持ちたいと思えてきました」という声もしてきました。
残り時間は佐藤二冠が57分、渡辺竜王が1時間13分。佐藤二冠は残り1時間を切りました。

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(森内名人と若手3人による検討)

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(頬に手を当てて考える森内名人)

(桜木)