2007年11月の記事

2007年11月21日 (水)

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(駒を並べる両対局者)

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(駒を並べ終え、対局開始を待つ両対局者。立ち会いの藤井九段はギリギリで飛び込んできた。控え室に戻った後「携帯電話の目覚ましをセットしていたのですが…」「代理の正立会人なので…」「電話が来たのが8時52分で…あわてました」と恐縮していた)

(桜木)

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(開始時刻を待つ対局室)

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(藤井立会人の「定刻になりました」という合図で深々と一礼)

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(渡辺竜王)

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(長い滞空時間で渡辺竜王は初手▲7六歩を着手した)

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(2手目を考える佐藤二冠。報道陣はここで退出した)

(桜木)

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(佐藤二冠が先に入室)

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(じっと目を閉じる挑戦者)

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(しばらく後、竜王が入室する)

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(険しい目つきの佐藤二冠)

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(上座の渡辺竜王が先に王将を据える)

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(渡辺竜王の盤側に置かれた、お茶とペットボトル)

(桜木)

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佐藤二冠は4手目に△9四歩と端歩を伸ばしました。
この後は△9五歩と位を取って振り飛車にすることが多いようです。
この手法は佐藤二冠が得意にしている指し方で、ここで切り札が出ました。
しかし、この局面の成績は佐藤二冠の1勝4敗となっています。

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佐藤二冠は定刻の8分ほど前に入室。2分ほど後に渡辺竜王が入室しました。渡辺竜王が駒箱を開け、駒を並べました。藤井立会人の「定刻となりました」という合図の後、一呼吸置いて指された渡辺竜王の初手は▲7六歩でした。その後取材陣が退出。第4局の戦いが始まりました。

(桜木)

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佐藤二冠が後手番で初手に▲7六歩とされた場合

2004年度は
△8四歩が9局
△3四歩が8局
と△8四歩の方が多かったが、2005年度以降

2005年度の後手番24局中
△8四歩が7局
△3四歩が16局で6勝10敗。
△3二金が1局

2006年度は後手番38局中、
△3四歩を32局指し、18勝13敗1千日手。
△8四歩が0勝3敗。
△3二金が1勝1敗

今年度は後手番18局中
△3四歩を16局指し、9勝7敗。
△8四歩は2局指して1勝1敗。

と2手目△3四歩派に転向している。
作戦はゴキゲン中飛車や相振り飛車、1手損角換わりなどが多い。
2手目△3四歩は自分で作戦を決められる意味があり、
それがここ数年の自由奔放な佐藤将棋にマッチしているのだろう。

(銀杏)

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渡辺竜王は初手▲7六歩派。
初手▲2六歩は五段時代の2003年の4月から10月にかけて11局指しているが、
その後は2006年に指された第55回NHK杯決勝の対丸山忠久九段戦で▲3六歩(!)と突いた以外はすべて▲7六歩となっている。

(銀杏)

おはようございます。
今朝の嬉野市は晴れ。冷え込んでいます。

本日もよろしくお願いいたします。

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(対局場「和多屋別荘」の一角のタワー館)

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(玄関前にある滝)

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(桜木)