2007年11月の記事

2007年11月21日 (水)

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(「和多屋別荘」正面玄関)

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(「第20期竜王戦嬉野対局」の看板)

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(正面玄関の脇にある池)

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(鯉は人が近づくと集まってくる)

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(通路の途中に設けられている和風の休憩所)

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対局場「和多屋別荘」の写真です。和多屋別荘は広大な敷地で、対局室のある「水明荘」のほか、「花鳥荘」「温泉郷」「みやび館」「タワー館」という区画に分かれています。ロビーから「水明荘」に続く長い廊下は嬉野川を渡っています。温泉、露天風呂が複数あります。

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(嬉野川をまたぐ通路)

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(ロビーから「水明荘」続く通路)

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(渡り廊下から嬉野川が見える)

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(喫茶 足湯)

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(喫茶足湯は、足湯につかりながらお茶が飲める)

(桜木)

第1図は佐藤二冠が20手目△7二銀と上がったところです。

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この局面は部分的にゴキゲン中飛車から居飛車側が「丸山ワクチン」を採用したときに現われる局面に似ています(参考図)。

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第1図は参考図に比べると、後手が△5四歩の1手分損していますが、
「角交換には5筋を突くな」といわれており、
△5四歩が得な手になるか微妙なところです。
例えば、参考図の場合は△5二金左などとすると▲3一角と打ち込まれていきなり不利になるところです。

(銀杏)

11時となり、対局室の両者に昼食の注文がとられました。
渡辺竜王が「佐賀牛入りのカレーで、辛くしないでください」という注文で特製のカレーに。佐藤二冠が「てんぷら以外のうどんを…」ということで肉うどんとなりました。

(桜木)

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佐藤二冠が14手目に△6二玉と上がりました。
ここで▲6五角ではまっているように見えて、これがワナ。
▲6五角以下、△7二角▲4三角成△6四歩▲7五歩△5四歩(参考1図)や

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△7四歩▲4三角成△6四歩(参考2図)と馬の捕獲を狙われたとき、
△6二玉が生きています。△6二玉はこれだけの深い意味があったのです。

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そこで、渡辺竜王は穏やかに▲7八玉と寄り、駒組みが続いています。

(銀杏)

渡辺竜王の朝食は関係者らと同じく旅館のバイキングでした。

佐藤二冠は自室で和懐石。あまり手をつけられなかった、とのことです。メニューは下記です。

・自家製豆腐、薬味
・生ハムサラダ
・焼き鮭
・だし巻き
・明太子
・漬け物
・お味噌汁
・佐賀米コシヒカリ
・りんごのヨーグルト
・佐賀の焼きのり

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(バイキングの一部。パン)

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(名物の温泉湯豆腐もある)

(桜木)

10時に1日目の両対局者に午前のおやつが出されました。渡辺竜王はアイスコーヒー。佐藤二冠はフルーツの盛り合わせとホットコーヒーでした。

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(渡辺竜王のアイスコーヒー。氷は対局室に持っていく直前に入れられる)

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(佐藤二冠。フルーツの盛り合わせ(かき、キウイ、巨峰、パイナップル、メロン、りんご)とホットコーヒー)

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(佐藤二冠のために待機しているペリエのボトル)

(桜木)

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佐藤二冠は10時前に△2二飛と向かい飛車に構えました。
▲3八銀型は、▲4八銀型に比べて2筋がシッカリしており、
△2四歩の攻めに備えていますが、それでも構わないということでしょうか。

(銀杏)

対局開始の9時から衛星第2放送の竜王戦中継が始まっています。
解説は中村修八段、聞き手は中倉彰子女流初段、司会は村上信夫アナウンサーです。今回の放送は10時まで。今後の放送は18時00分~18時30分、11月22日の9時00分~10時00分~18時00分~18時45分、ダイジェストが11月23日の0時40分~0時55分です。

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(右から、解説の中村修八段、聞き手の中倉彰子女流初段、司会の村上信夫アナウンサー、写真はリハーサルの風景)

対局前日に両対局者に行われたインタビューが放送されていました。渡辺竜王が「このシリーズは自分の将棋が指せています。作戦は佐藤さんが決めてくることになっています」。村上アナウンサーの鋭い質問に佐藤二冠が「2局目は拾わせてもらいました。不調不調とはいわれますが、実力が足りないのです」と笑顔で応じ、話題になりました。

(桜木)