藤井聡太棋聖に永瀬拓矢王座が挑む第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負。第1局は2度の千日手の末に、永瀬王座が指し直し局を制しました。
第2局は6月15日(水)に新潟県新潟市「高志の宿 高島屋」にて行われます。持ち時間は各4時間。第2局の先手番は永瀬王座です。
立会人は木村一基九段、副立会人は近藤正和七段、現地大盤解説会の聞き手は本田小百合女流三段、記録係は中沢良輔三段(飯野健二八段門下)、産経新聞観戦記は宮本橘さんが務めます。
※現地大盤解説会の予約受付は終了しています。キャンセル待ち、当日販売等はございません。
インターネット中継は、棋譜コメント入力が文、ブログを吟が担当します。どうぞよろしくお願いいたします。
【主催:産経新聞社】
https://www.sankei.jp/
【特別協賛:ヒューリック株式会社】
https://www.hulic.co.jp/
【棋聖戦第1局、永瀬王座が先勝 異例の2回千日手|産経新聞】
https://www.sankei.com/article/20220603-YEX6BQEZCBLPLN3FHSW5CRU6RA/
【もつれた開幕局、「軍曹」永瀬王座が粘り勝ち 棋聖戦第1局|産経新聞】
https://www.sankei.com/article/20220603-YPJNSYHH3ZI3ZDH6HTRPULW5LM/
【フォト特集 藤井棋聖、初戦は黒星 タイトル戦連勝「13」で止まる|産経新聞】
https://www.sankei.com/article/20220603-VPO4GXQKUBIZTKHVXBPE6XSF3A/
【破壊力ある攻めでペース握る 先勝の永瀬王座 棋聖戦第1局|SankeiNews】
https://www.youtube.com/watch?v=etuMdQ0nxxo
---
以上で本局のブログ更新は終了致します。
ご観戦いただきまして、誠にありがとうございました。
第2局は6月15日(水)、新潟市西蒲区「高志の宿 高島屋」で行われます。
次局以降もどうぞお楽しみに。
(虹)
(永瀬王座)
――1局目(千日手局)を振り返って。
永瀬 こちらの2歩損という展開で、先手の6六角に使われてしまうとまずいので、そこをできる限り考えたつもりでした。具体的にどうすればよいのか分からなかった。
――2局目(1回目の千日手指し直し局)を振り返って。
永瀬 作戦としては打開したかったのですが、準備の薄い形になってしまったので、仕切り直しということで。先手としてはつまらなかったですが、プランがしっかりとしていなかったので。
――3局目(2回目の千日手指し直し局)を振り返って。
永瀬 先手に選択肢の多い将棋だったので、準備から外れたら手に困るかなとは思っていました。こちらは対応できるかどうか、バランスが取れるかどうか、難しい将棋だったと思います。
――両者にとって、タイトル戦での初対局でした。
永瀬 1日に3局も指すのはかなりレアなケースです。早指し棋戦以外だと自分は初めてかなと。とことん教えていただけたので、そういう1日だったのかなと思います。
――第2局に向けて。
永瀬 先後が決まりますので、それを生かして臨みたいと思います。
(藤井聡棋聖)
――1局目(千日手局)を振り返って。
藤井 2歩得ではあったのですが打った角が負担になり、手のない形を強いられてしまったので、失敗してしまったのかなと思っていました。
――2局目(1回目の千日手指し直し局)を振り返って。
藤井 後手番で待機する形になりました。こちらからすると(再度の千日手は)仕方ないのかなと思いました。
――3局目(2回目の千日手指し直し局)を振り返って。
藤井 78手目△7一飛が気づけなかった手で、長考しましたが思わしい手が分からなくて。そのあとは苦しくしてしまったのかなと思います。
――両者にとって、タイトル戦での初対局でした。
藤井 全体的に思わしい展開にできなかったのかなと思いますので、しっかり反省して次に臨めたらと思います。
――第2局に向けて。
藤井 次まで2週間ほどありますので、しっかりと取り組みたいと思います。
(虹)
第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局(千日手指し直し局)は、114手で永瀬王座が勝ちました。終局時刻は21時42分。消費時間は▲藤井棋聖3時間59分、△永瀬王座3時間59分。次戦、第2局は6月15日(水)に新潟県新潟市「高志の宿 高島屋」で行われます。
(夏芽)