局後インタビュー
(永瀬王座)
――1局目(千日手局)を振り返って。
永瀬 こちらの2歩損という展開で、先手の6六角に使われてしまうとまずいので、そこをできる限り考えたつもりでした。具体的にどうすればよいのか分からなかった。
――2局目(1回目の千日手指し直し局)を振り返って。
永瀬 作戦としては打開したかったのですが、準備の薄い形になってしまったので、仕切り直しということで。先手としてはつまらなかったですが、プランがしっかりとしていなかったので。
――3局目(2回目の千日手指し直し局)を振り返って。
永瀬 先手に選択肢の多い将棋だったので、準備から外れたら手に困るかなとは思っていました。こちらは対応できるかどうか、バランスが取れるかどうか、難しい将棋だったと思います。
――両者にとって、タイトル戦での初対局でした。
永瀬 1日に3局も指すのはかなりレアなケースです。早指し棋戦以外だと自分は初めてかなと。とことん教えていただけたので、そういう1日だったのかなと思います。
――第2局に向けて。
永瀬 先後が決まりますので、それを生かして臨みたいと思います。
(藤井聡棋聖)
――1局目(千日手局)を振り返って。
藤井 2歩得ではあったのですが打った角が負担になり、手のない形を強いられてしまったので、失敗してしまったのかなと思っていました。
――2局目(1回目の千日手指し直し局)を振り返って。
藤井 後手番で待機する形になりました。こちらからすると(再度の千日手は)仕方ないのかなと思いました。
――3局目(2回目の千日手指し直し局)を振り返って。
藤井 78手目△7一飛が気づけなかった手で、長考しましたが思わしい手が分からなくて。そのあとは苦しくしてしまったのかなと思います。
――両者にとって、タイトル戦での初対局でした。
藤井 全体的に思わしい展開にできなかったのかなと思いますので、しっかり反省して次に臨めたらと思います。
――第2局に向けて。
藤井 次まで2週間ほどありますので、しっかりと取り組みたいと思います。
(虹)