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2022年6月 3日 (金)

後手優勢

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時刻は21時を回ったところ。手数が100手に達しました。局面は後手優勢と控室でいわれており、永瀬王座は逆転を許さないような変化を選んでいるようです。藤井聡棋聖は残り2分で、一分将棋にならないギリギリのところで耐えています。

Img_5220(藤井聡棋聖は逆転の策をひねり出したいが、果たして)

(虹)

押し切るか、しのぐか

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現局面を見て「これはレールに乗りましたね」と小林健九段。永瀬王座の攻めが筋に入っているようです。本局は研究勝負になっている、とも控室ではいわれていました。対局室の藤井聡棋聖は、頭を押さえるような仕草を見せるようになっています。

Img_5224(2度の千日手の末、挑戦者先勝となるか)

(虹)

20時前の控室

Img_5354(和装に着替えた小林健九段と、井上九段。モニターを凝視して口頭検討中)

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盤上では、藤井聡棋聖が残り時間の大半にあたる24分を投じて着手したところ。これで残り15分となっています。対する永瀬王座は残り1時間15分。控室の検討では後手持ちといわれており、時間の差も含めて永瀬王座がペースを握ったでしょうか。

(虹)

緩急をつけた中盤戦

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図の局面で藤井聡棋聖がしばし手を止めました。前例や、類似の前例(9筋の端歩を突き捨てていない)では、以下▲8二歩△同飛▲7一角△7二飛▲6二角成△同飛▲7四歩△6四飛▲6六歩(変化図)と進んでいました。実戦は10分考えて、図から▲8六歩と穏やかな受けを選んでいます。

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(虹)

明石海峡大橋

Img_3534_maiko04(向こうにぼんやりと見えるのが淡路島)

兵庫県の神戸市と淡路市を結ぶ明石海峡大橋は、全長3911メートル(支間長1991メートル)の吊り橋です。これは世界2位の長さで、今年3月までは世界最長の吊り橋としてギネス認定されていました。毎日の日没以降は、季節や時間帯によって色とりどりのライトアップが実施されます。本州の大阪方面から淡路島に陸路を使用して入る場合、この橋を渡ることになります。

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Img_3478_maiko03(真下から)

Img_3577_maiko05(最寄り駅からの眺め。橋の近くまで道が整備されている)

(虹)

またもや相下段飛車に

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2回目の千日手指し直し局は、1回目と同様に角換わり相下段飛車となりました。6八地点の先手玉を真下に引いたところで、控室の関係者に解説していた井上九段と東八段から「この手の意味が難しいんですよ」と声が上がりました。

数手進むと「先ほどの2局と違って、駒がぶつかっています」と東八段。
「常識的には、3回目の千日手にはなりませんね。それに着手が早い。互いに調べがついている展開になっています」(小林健九段)

Img_5330(継ぎ盤を挟む井上九段)

Img_5340(同じく東八段)

Img_5344(盤面モニター前で身振りつきの口頭解説を行う小林健九段)

(虹)

2回目の千日手指し直し局開始

18時8分、第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局の2回目の千日手指し直し局が始まりました。1回目の千日手指し直し局から先後を入れ替え、藤井聡棋聖が先手。消費時間は▲藤井聡3時間0分、△永瀬2時間34分(持ち時間各4時間)。

Img_5292(先手番の藤井聡棋聖)

Img_5298(永瀬王座)

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(虹)

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