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2024年4月22日 (月)

柔軟な駒使い

20240422361図で▲8七飛△9四歩▲8八歩(2図)が珍しい手順でした。

2024042239

飛車浮きから歩打ちが柔軟な発想で、次に角を引いて飛車をぶつけようとしています。
振り飛車党の理想的な展開を見るために、1図から▲8七飛に△3五歩▲8八歩△3四銀(参考1図)と進んだ局面を見てみましょう。

2024042240参考1図では▲9七角△8五歩▲7七桂(参考2図)があります。

2024042243参考2図は▲8五飛と▲8五桂が楽しみで、それを受ける△8四銀は▲6四角で振り飛車有利です。

上記を踏まえて、山崎八段の△9四歩は端に角を引く変化を牽制した意味でした。実戦は2図で△8五歩▲6八角と進みましたが、6八ではなく9七に引くと△9五歩▲同歩△同香(参考3図)と攻めて後手有利です。そのため、角を6八に引くのは必然でした。

2024042244▲6八角以下は△6二銀▲4六歩△同歩▲同銀△5三銀▲6七飛△8六歩▲4五歩と進んでいます。

2024042249形勢は難解ながら、1図の振り飛車の息苦しさを思えば、大駒が楽に使えています。4筋の位を逆襲したのもポイントです。気になるのは8筋ですが、通常の8七歩・8五歩型に比べると押し込められているとはいえ、6七に飛車がいれば△8七歩成から侵入されずにすみます。
本稿で紹介した攻防は、佐藤九段が初見の局面であるにもかかわらず、常識にとらわれない指し回しでうまく均衡を保った印象です。振り飛車で好調な理由もよくわかります。

Dsc_3438(3手目に角道を止める佐藤九段)

佐藤九段が動く

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再開後、佐藤九段が▲8六歩(1図)と動きました。△同歩▲同角で2図です。

2024042229

角を出て、狙いは▲8三歩△同飛▲4二角成△同玉▲8三飛成です。実戦は△6四歩と受けて、▲9六歩△4一玉▲2八玉と進みました。お互いに8筋に不安を抱えたまま、自陣整備を続けています。

(紋蛇)

対局再開

Dsc_3475(山崎八段は再開前から戻っていた)

Dsc_3478(手番は佐藤九段。山崎八段は考えているというよりも、頭を休めている印象だった)

Dsc_3482_2(佐藤九段は再開から数分して戻った)

Dsc_3483(すぐに指す気配はなかった)

(紋蛇)

昼食休憩時の特別対局室

Dsc_3443(昼食休憩時の特別対局室)

Dsc_3444

Dsc_3449(佐藤九段の王将)

Dsc_3448(山崎八段の玉将)

(紋蛇)

対局者の昼食

昼食は佐藤九段が「豚しゃぶ梅しそ弁当(鳩やぐら)」、山崎八段が「豚しゃぶごま味噌弁当(鳩やぐら)」です。

Dsc_3463_3 (佐藤九段の昼食)

Dsc_3454(山崎八段の昼食)

昼食休憩

2024042226_212時、図の局面で佐藤九段が10分使って、昼食休憩に入りました。消費時間は☗佐藤42分、☖山崎1時間4分。昼食注文は佐藤九段が「豚しゃぶ梅しそ弁当(鳩やぐら)」、山崎八段が「豚しゃぶごま味噌弁当(鳩やぐら)」。対局は12時40分に再開されます。

(紋蛇)

意表の角上がり

2024042218_3

山崎八段の居飛車と振り飛車を天秤にかけた作戦に対し、佐藤九段が意表の手を指しました。▲8六角(2図)です

2024042219_3▲5三角成を見せて、後手に態度を決めさせようとしています。△5二金右や△4二金なら後手は振り飛車にしにくくなり、居飛車に限定できそうです。もちろん△8四歩~△8五歩とされると▲7七角で手損になるので善悪は微妙です。

後手が突っ張るなら、2図で△4五歩はあるかもしれません。▲5三角成なら△5二金左と受けます。

2024042222_3馬を左右のどちらに引いても、△6六角と歩を取ってから飛車のコビン攻めを狙ってどうでしょうか。△4五歩に▲6七銀なら、△4四角~△3三桂とすれば居飛車と振り飛車の含みにしたままにできます。

(紋蛇)

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