二人の棋士番号は、藤井棋聖が307、佐々木七段が306です。
棋士番号が隣り合った棋士がタイトル戦の番勝負を行った例を調べてみました(棋士番号が若い棋士を左に配置。()は対戦したタイトル戦)。
松田茂役九段(25)-大山康晴十五世名人(26) (王将戦、九段戦)
中原誠十六世名人(92)-桐山清澄九段(93) (名人戦、十段戦)
島朗九段(146)-南芳一九段(147) (王将戦)
佐藤康光九段(182)-森内俊之九段(183) (棋聖戦、棋王戦)
佐藤天彦九段(263)-豊島将之九段(264) (名人戦)
藤井棋聖と佐々木七段は組み合わせとして6例目となります。
また、棋聖戦では2004年度の第75期の佐藤康光棋聖-森内俊之竜王・名人戦以来となります。
(銀杏)
本局で着ている藤井棋聖の和服は、昨年の就位式でヒューリックから贈られた副賞の着物の誂えで作ったものです。本局が初のお披露目とのこと。
(朝の藤井棋聖)
【フォト特集】藤井棋聖、就位式で飛躍誓う|産経ニュース】
https://www.sankei.com/article/20221004-WHBQCWC2A5L4JLH7ABKXQSG57A/
【第93期ヒューリック杯棋聖戦 藤井聡太棋聖 就位式|YouTube】
https://www.youtube.com/live/NoteIbE9_XQ
佐々木七段の緑の着物は第1局でも着た、師匠の深浦九段から譲られたものです。
藤井棋聖と佐々木七段は棋聖戦と並行して、7日から第64期王位戦七番勝負を争います。ダブルタイトル戦により「十二番勝負」といわれています。
十二番勝負の組み合わせはいくつかありますが、両対局者のように棋聖戦と王位戦を戦った例を調べてみました。
1971年 大山康晴十五世名人-中原誠十六世名人(第18期棋聖戦、第12期王位戦)棋聖戦は中原、王位戦は大山の勝利。ともにタイトル防衛
1980年 米長邦雄永世棋聖-中原誠十六世名人(第36期棋聖戦、第21期王位戦) 棋聖戦は米長、王位戦は中原の勝利。ともにタイトルを奪取。
1992年 谷川浩司十七世名人-郷田真隆九段(第60期棋聖戦、第33期王位戦) 棋聖戦は谷川、王位戦は郷田の勝利。郷田は王位戦でタイトル奪取。
2000年 谷川浩司十七世名人-羽生善治九段(第71期棋聖戦、第41期王位戦) 両方とも羽生勝利。
2005年 羽生善治九段-佐藤康光九段(第76期棋聖戦、第46期王位戦) 棋聖戦は佐藤、王位戦は羽生の勝利。ともにタイトル防衛。佐藤は王座戦にも挑戦して「十七番勝負」に。
棋聖戦と王位戦を連続で挑戦したのは、1992年の郷田九段に次いで佐々木七段は2例目です。
郷田九段は当時四段。四段でのタイトル獲得は史上唯一です(現在はタイトル挑戦で五段昇段する)。
(銀杏)