【羽生善治棋聖】
皆様こんばんは。本日は棋聖戦、淡路島対局の前夜祭にお集まりいただき、誠にありがとうございます。ちょうど20年前に大きな震災がありまして、その翌年、こちらに来る機会がありました。20年経ってまた対局者として来られること、そして20年の間で地元の大きな復興を大変うれしく思います。毎年、開催にあたり地元の関係者の方々には大変お世話になります。今回は豊島さんが相手ということで、若い棋士との対戦が続きます。まあ、自分自身が今年で棋士になって30年なので、当然といえば当然なのですが。次の世代の人たちとの対戦は大変でもあり、大きな刺激でもあります。明日、こちらの会場では大盤解説会もありますので、面白い、迫力のある将棋をお伝えできるよう頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
【豊島将之七段】
皆様こんばんは。本日はたくさんの方にお集まりいただき、誠にありがとうございます。私は5歳のときに大阪に引っ越して、それ以来ずっと関西に住んでいました。淡路島にも何度か来たことがあります。ホテルニューアワジに来るのは昨年以来ですが、そこでたくさんの方々に「来期は挑戦者で」と言ってくださり、それが励みになって厳しい予選、決勝トーナメントを勝ち上がることができました。タイトル戦も厳しい戦いの連続になると思いますが、自分なりに精一杯頑張ろうと思います。今日、明日と関係者の皆様にはお世話になります。よろしくお願いします。
(あいさつを終えて降壇した豊島将之七段。左は副立会人の安用寺孝功六段)
(乾杯)
(書き起こし=夏芽、写真=翔)
【久米脩資・淡路島棋聖戦実行委員長】
淡路島棋聖戦実行委員会の久米でございます。日頃から皆様には大変お世話になっております。今夜もまた大勢の皆様にご参加いただき、にぎやかに開催できることを厚く御礼申し上げます。
今年はあの震災から20年が経ち、ひとつの節目の年でございます。1995年1月17日、阪神淡路大震災が起こりました。そして翌年の1996年、将棋界では羽生善治先生が史上初の七冠を制覇いたしました。震災復興祈念事業といたしまして、羽生さんを招いて始めたのが、この淡路島棋聖戦でございます。それから20年が経過しましたが、お陰様で淡路島はこんなに元気になりました。これからも皆様のご支援、ご協力をお願いして、私のお礼の挨拶とさせていただきます。
【竹内通弘・洲本市長】
皆様こんばんは。洲本市長の竹内でございます。第86期棋聖戦の前夜祭開催にあたりまして、地元・開催地の市長として心から歓迎を申し上げます。
先ほど久米実行委員長のお話にもありましたように、震災の後、羽生先生が七冠獲得してから「この淡路島を活性化していただきたいと」という思いで洲本ライオンズ様が企画をしてくださいました。あれから20年の長きにわたって、産経新聞者様、日本将棋連盟様、ホテルニューアワジ様、その他、関係者の皆様のお蔭で、本当に嬉しい事業を続けてくださいました。
ところで羽生先生は先週まで名人戦を戦っておられたということで、決着がつかんまま棋聖戦も並行してやらなアカンのかな、大変やなと思っておりました。名人防衛おめでとうございます。豊島さんは昨年、大盤解説を担当しておられ、これも何かのご縁かなと。「来期はこっち(挑戦者)で」と言ったら実現してくださいまして、これも本当に素晴らしいなと思います。最後になりますが棋聖戦開催にあたりましてご尽力いただいた関係者の皆様のご繁栄を祈念申し上げまして、歓迎とお礼の挨拶とさせていただきます。
(竹内市長のトークに笑いが起きる)
(齋藤勉・産経新聞社専務取締役 大阪代表)
(谷川浩司・公益社団法人日本将棋連盟会長)
(書き起こし=夏芽、写真=翔)
今期もオフィシャルスイーツブランドとしてブールミッシュから対局者のおやつが提供されます。検分終了後におやつの説明がありました。詳しくは明日紹介します!
(ブールミッシュ社から説明があった)
(説明に聞き入る羽生善治棋聖)
(メニューを見る豊島将之七段。右奥は記録係の桝田悠介三段)
(対局で使われる駒はホテルニューアワジ所蔵の熊澤良尊さん作、古水無瀬)
このあと18時から前夜祭が行われます。
(翔)