前夜祭(2)
【久米脩資・淡路島棋聖戦実行委員長】
淡路島棋聖戦実行委員会の久米でございます。日頃から皆様には大変お世話になっております。今夜もまた大勢の皆様にご参加いただき、にぎやかに開催できることを厚く御礼申し上げます。
今年はあの震災から20年が経ち、ひとつの節目の年でございます。1995年1月17日、阪神淡路大震災が起こりました。そして翌年の1996年、将棋界では羽生善治先生が史上初の七冠を制覇いたしました。震災復興祈念事業といたしまして、羽生さんを招いて始めたのが、この淡路島棋聖戦でございます。それから20年が経過しましたが、お陰様で淡路島はこんなに元気になりました。これからも皆様のご支援、ご協力をお願いして、私のお礼の挨拶とさせていただきます。
【竹内通弘・洲本市長】
皆様こんばんは。洲本市長の竹内でございます。第86期棋聖戦の前夜祭開催にあたりまして、地元・開催地の市長として心から歓迎を申し上げます。
先ほど久米実行委員長のお話にもありましたように、震災の後、羽生先生が七冠獲得してから「この淡路島を活性化していただきたいと」という思いで洲本ライオンズ様が企画をしてくださいました。あれから20年の長きにわたって、産経新聞者様、日本将棋連盟様、ホテルニューアワジ様、その他、関係者の皆様のお蔭で、本当に嬉しい事業を続けてくださいました。
ところで羽生先生は先週まで名人戦を戦っておられたということで、決着がつかんまま棋聖戦も並行してやらなアカンのかな、大変やなと思っておりました。名人防衛おめでとうございます。豊島さんは昨年、大盤解説を担当しておられ、これも何かのご縁かなと。「来期はこっち(挑戦者)で」と言ったら実現してくださいまして、これも本当に素晴らしいなと思います。最後になりますが棋聖戦開催にあたりましてご尽力いただいた関係者の皆様のご繁栄を祈念申し上げまして、歓迎とお礼の挨拶とさせていただきます。
(竹内市長のトークに笑いが起きる)
(齋藤勉・産経新聞社専務取締役 大阪代表)
(谷川浩司・公益社団法人日本将棋連盟会長)
(書き起こし=夏芽、写真=翔)