もっと読む
時刻は16時を過ぎました。形勢はまだはっきりしません。図から△5五飛▲5八歩△4五角が調べられていますが、木村九段は「難しいんだねえ」とうなっています。ただ、佐々木七段は図で時間を使い、残り1時間を切りました。藤井棋聖は残り1時間35分。時間に差がついてきました。
(牛蒡)
15時になり、午後のおやつが出ました。藤井棋聖 バンヤロン、パイナップルジュース佐々木七段 チェー、アイスブラックコーヒー午前に藤井棋聖が頼んだチェーは「フルーツと豆のベトナム風ぜんざい」でしたが、今回の佐々木七段が頼んだチェーは「バナナとココナッツのベトナム風ぜんざい」です。名前は同じチェーでも種類はいくつもあるようです。
(藤井棋聖のおやつ)
(佐々木七段のおやつ)(牛蒡)
14時21分、▲6二金が指されました。先手は3七金と4七銀で後手の飛車を圧迫し、と金と6二金で後手玉に迫っています。玉と飛車を同時に攻める展開は先手にとって理想的です。後手は避けたいところですが、具体的にどう網を破るかというと難しそうです。図で△4二玉の早逃げは▲3四桂の王手が気になります。また、▲6三とも落ち着いた手で、以下△3一玉は▲5三とで後手が困ります。
(今期五番勝負の記念扇子)(牛蒡)
大盤解説の出演は一巡し、ふたたび木村九段と野原女流初段のペアで解説しています。
(木村九段)
(野原女流初段)
佐々木七段は席に戻るなり、前傾姿勢で考え始めました。後手の飛車周辺が現在の急所です。先手がかけてきた圧をどう受け流すか、それとも力で押し返すのか。早くも勝負どころです。
(駒は大竹竹風作、菱湖書)
(対局室から見える景色)(牛蒡)
図の局面で佐々木七段が33分使って昼食休憩に入りました。休憩時間は12時から1時間。ここまでの消費時間は、▲藤井49分、△佐々木1時間33分(持ち時間は各4時間)。昼食は二人とも「コムガー」。飲み物は藤井棋聖がマンゴースムージー、佐々木七段は炭酸水。コムガーはベトナム全土で食べられているチキンライスです。
(藤井棋聖の昼食)
(佐々木七段の昼食)