ライブ中継
本局はABEMAでライブ中継が行われています。解説は梶浦宏孝七段、井出隼平五段、聞き手を伊藤沙恵女流四段、貞升南女流二段が務めます。
【棋聖戦挑戦者決定戦羽生九段対服部七段】
https://abema.tv/now-on-air/shogi
(琵琶)
本局はABEMAでライブ中継が行われています。解説は梶浦宏孝七段、井出隼平五段、聞き手を伊藤沙恵女流四段、貞升南女流二段が務めます。
【棋聖戦挑戦者決定戦羽生九段対服部七段】
https://abema.tv/now-on-air/shogi
(琵琶)
藤井聡太棋聖への挑戦権を争う第97期ヒューリック杯棋聖戦(産経新聞社・日本将棋連盟主催、ヒューリック株式会社特別協賛)挑戦者決定戦の羽生善治九段-服部慎一郎七段戦をお送りします。対局は5月1日(金)10時から東京・将棋会館「特別対局室」で行われます。持ち時間は各4時間。 昼食休憩は12時~12時40分です。先後は振り駒で決定します。
本局は棋譜・コメント入力を銀杏、本ブログの更新を琵琶が担当いたします。よろしくお願いいたします。
【産経新聞社】
https://www.sankei.jp/
【ヒューリック株式会社】
https://www.hulic.co.jp/
【藤井聡太棋聖の記者会見】
――防衛おめでとうございます。6連覇の率直な思いをお聞かせください。
藤井 今回も結果は幸いしましたが、内容は際どく、これまでの6期を振り返っても、どれも大変なシリーズだったと思います。幸運な結果だと受け止めています。
――今期の全3局を振り返って。
藤井 振り飛車党の方とのタイトル戦は多くないので新鮮な気持ちを感じながらの戦いでした。第2局は中盤で指しやすくなって勝ちきることができたんですが、第1局と第3局は序、中盤で急所をつかむことができなくて、終盤戦も際どいところが多かったので、対抗形ならではの感覚をつけていく必要があるのかなと感じました。
――挑戦者の杉本六段の印象は。
藤井 長い持ち時間の対局は今回が初めてでしたので、楽しみでもありました。序盤から中盤にかけて常に急所が見えないというか、そうした指し回しをうまくされたと感じます。終盤戦では鋭く踏み込まれる手もあって、粘り強さと鋭さを兼ね備えられているのかなと感じました。
――通算タイトル獲得数が30期の大台に乗った。渡辺明九段の31期が次の目標になるかと思う。
藤井 これまで30期を積み重ねられたことには幸運もあったと思う。ここからさらに積み重ねていくためにはより実力が問われることが多くなる。そのことを意識してしっかり取り組んでいけたらと思います。
――棋聖戦は今期から賞金が増額された。
藤井 対局者としてはありがたい話と感じていますし、注目いただける面もあると思うので、より気持ちが入るところがありました。対局するにあたって直接意識することはないのですが、賞金を増やしていただいた重みもあるので、来期に向けてしっかり取り組んでいかなくてはいけないと思っています。
――将棋界への影響についてはどう思うか。
藤井 棋士だけでなく、これから棋士を目指す方にとってもすごく大きなモチベーションになると思いますし、社会的な注目も高まってくると思います。私自身は一プレイヤーとして見合った将棋を指せるように意識して取り組んでいきたいと思います。
――今後の目標について。
藤井 まずは王位戦七番勝負が開幕して、棋聖戦とは違った展開になると思うので、切り替えて準備していきたいと思います。
――振り飛車党とのタイトル戦というと、菅井竜也八段と杉本六段の違いは感じたか。
藤井 違った感覚はあったと思います。今回は対抗形の中でも特にじっくりした序盤戦が多く、相居飛車ですと直線的な展開になることも多いですが、対抗形らしく戦いが始まっても押したり引いたりがあり、考えていてわからないことも多かった。将棋の難しさを感じたシリーズだったと思います。
――賞金の使い道は。
藤井 今の時点で何か具体的な使い道を考えているわけではないんですけれど。両親に何かプレゼントすることも考えてみたいと思っています。
――初タイトルから5年たたずにタイトルを30期獲得した。振り返ってどうか。
藤井 初めて棋聖を獲得できたときを振り返ると、もうそんなにたったんだな、という感覚が強いです。タイトル戦の経験を通して成長できたところも多かった。最近は一進一退というか、シリーズごとによかったところもよくなかったところもある感覚を持っているので、経験を生かしつつより強くなるためにはどうすればいいか、しっかりと考えていかなければいけないなと思っています。
――春から名人戦、棋聖戦、王位戦とタイトル戦が重ならないように進んでいる。楽になったと感じるところはあるか。
藤井 一局ごとの準備にしっかり時間を取れていると感じますが、実戦感覚は公式戦を指してみないとつかめないところがあるので、バランスを踏まえて状況に応じて取り組んでいく必要があると思っています。
――各地のホテル三日月で7戦全勝。対局場の相性は感じるか。
藤井 私の場合ですと、ホテル三日月さまは歓迎していただいて対局に集中して臨めている、結果も幸いしていると感じていました。相性がいいときは思い出して、悪いときは意識しないスタンスがいいのではないかと思います。
――ファンの方にメッセージを。
藤井 ご覧いただきましてありがとうございました。際どい局面が多かったと思いますし、シリーズ通して複雑な状況・局面が多くあったのかなと思います。その中で6連覇という結果を出せたことはとてもうれしく思っています。タイトル戦では久しぶりの対抗形になって、非常によい経験ができたと思います。棋聖戦では来期の防衛戦に向けて実力を高めていけるように取り組んでいきたいですし、直近ですと王位戦七番勝負に向けて準備をしていきたいと思います。
以上で第96期棋聖戦の中継を終了いたします。最後までご観戦いただき、ありがとうございました。
(琵琶 書き起こし=文)
【勝った藤井聡太棋聖】
――今シリーズ初の中飛車でした。序盤は想定の範囲内でしたか。
藤井 ▲5四歩(29手目)と突かれるのはあまり想定していなくて。そこでどういう方針で指すか、悩ましい局面を迎えたのかなと思っていました。
――▲4八金(25手目)と上がられて▲5四歩(29手目)と突いたあと、互いに時間を使った局面がありました。そのあたりを振り返って。
藤井 そうですね。先手の指し方もかなり手広いかなと感じていたので、どういうふうに進むか長考した段階でも、わからないかなと思っていました。
――後手番ながら積極的な指し回しでしたが、意識していたのですか。
藤井 お互い1歩を持ち合う形になり、できれば動いていく手をやっていきたかったのですが、そういう手が具体的に精査できなかったので、△5五歩と打ってからはあまり主張がない展開にしてしまったかなと思います。
――午後に入ってからはいかがでしたか。
藤井 △5五歩(42手目)と打ってからはこちらの陣形が伸びきってしまっていて。陣形を生かした指し方が思った以上に難しいかなと感じたので、自信のない展開になってしまったかなと思っていました。
――△5六歩(62手目)と突いたところはいかがですか。
藤井 △5六歩はあまりやらないほうがいい可能性も結構あるかなと思ったのですが、ただ陣形に進展性がないので他の手もそれほど自信が持てる局面ではないのかなと思っていました。
――自信の持てる局面になったのはどのあたりですか。
藤井 終盤はかなり際どい形でわからなかったです。▲3二金(75手目)に△同飛と取るか玉を寄るかかなり迷っていたのですが、最後の最後に△2七銀(84手目)と打って初めていけそうなのかなという感じがしました。
――3連勝で防衛し、6連覇を達成しました。タイトル獲得も大台の30期になりました。
藤井 ここまでのタイトル戦を振り返ると、どれも大変なシリーズばかりなので、30期という結果は少なからず幸運もあったのかなと感じています。
――シリーズを通して。
藤井 序、中盤が長い将棋が多かったのですが、考えてもなかなか急所をつかめないということも多かったので、対抗形ならではの難しさを感じたところも多かったかなと思います。
【敗れた杉本和陽六段】
――中飛車を選択されました。
杉本 △2二玉(28手目)と寄られた手に対して、▲5四歩(29手目)と突くあたりで想定を外れたのですが、じりじりした展開が続いて難しいところがありました。
――序盤は研究の範囲内で進みましたか。
杉本 似たような形はなりやすい面があって。同じではないですが、類型は指したことがあったので、そのあたりで多少は経験のある形でした。
――午後に入って流れはいかがでしたか。
杉本 △7二飛(46手目)と寄られたところで▲6八角はやや我慢したような手なので、もう少し積極的な手を探したのですが、難しくて本譜は辛抱した感じです。
――一局を通していかがでしたか。
杉本 ▲3二金(75手目)に△1二玉の局面で▲5二歩はちょっとぬるいような気がしたのですが、代案が見えなくて。そのあたりが悔やまれるところです。
――初めてのタイトル戦ということに関して。
杉本 はっきりとした自分の課題が目に見える形で現れたので、今後の棋士人生に生かしていきたいと思います。
――得るものはあったと思いますが。
杉本 やはり今まで経験したことがないような舞台でしたので、どうなるかなと不安はあったのです、始まってしまえば将棋のほうでは集中して指すことができましたので、そのあたりは周囲の方に感謝したいです。
(琵琶)