対局者紹介
対戦成績は永瀬九段の3勝0敗。以下のその3戦を示します。初手合いの加古川青流戦は、永瀬四段-杉本三段戦でした。
2011/06/01 第1期加古川青流戦 129手 中飛車
2022/10/08 第64期王位戦予選 113手 角交換振り飛車
2025/03/27 第66期王位戦挑戦者決定リーグ白組 128手 中飛車
(対局日、棋戦名、総手数、戦型)
年齢と奨励会の入会時期は、杉本五段が1年先輩です。永瀬九段は高校生でプロになりましたが、杉本五段は三段リーグで苦労したため、プロ入りは永瀬九段から7年半の後れをとりました。プロとしての対戦数はまだ少ないですが、ふたりとも蒲田将棋クラブに通っていた縁もあり、実際にはかなりの数の実戦を指してきた間柄だと推測されます。
◆杉本 和陽(すぎもと かずお)五段◆
1991年9月1日生まれ、東京都大田区出身。(故)米長邦雄永世棋聖門下。2017年、四段。2021年、五段。棋士番号は310。
全棋戦を通じて初めての挑戦者決定戦進出。挑戦権を獲得すれば、規定により六段に昇段します。攻めや受けにあまり偏らない、バランス重視の振り飛車。苦しい将棋でも諦めない、粘り強さも兼ね備えています。棋聖戦は、師匠の米長邦雄永世棋聖が初めて獲得したタイトルであり、兄弟子の中村太地八段が初めて挑戦権を獲得した棋戦です。一門に縁の深い棋戦で初のタイトル戦登場を目指します。
◆永瀬 拓矢(ながせ たくや)九段◆
1992年9月5日生まれ、神奈川県横浜市出身。安恵照剛八段門下。2009年、四段。2020年、九段。棋士番号は276。
タイトル戦登場は15回。獲得は叡王1期、王座4期の計5期。棋戦優勝は3回。
年明けから、王将戦、名人戦で挑戦権を獲得。その後に続く、棋聖戦、王位戦、王座戦、竜王戦でも挑戦権獲得の可能性を残しています。本棋戦は、第87期、第93期で挑戦権を獲得。第91期から第94期まで4期連続で挑戦者決定戦に進出するなど、高い勝率を誇ります。3年ぶり3回目の挑戦を目指します。その深い研究と粘り強さは棋界でもトップクラスです。
(牛蒡)