棋譜解説は窪田義行七段です。終局後、棋譜コメントに解説を掲載します。
また、一部の解説は対局中に記載していきます。
おはよう御座います。七段の窪田です。本日はテレワーク解説を仰せ付かりました。皆様には、日曜日ながら“Stay Home”運動の一環としてお楽しみ頂ければ何よりです。戦型予想ですが、1局目で藤井挑戦者の先手矢倉を受けて立って敗れた渡辺棋聖ながら、本局では先手矢倉で臨むのではないかと思います。藤井挑戦者は早繰り銀等の急戦ではなく、1局目の渡辺棋聖同様に持久戦で応じるでしょう。その中で定跡最前線というよりは、もっと斬新な展開になるかを楽しみにしています。
(牛蒡)
本局はABEMAで動画中継されます。8時30分から放送開始です。
解説者:藤井猛九段、阿部健治郎七段
聞き手:加藤桃子女流三段、山根ことみ女流二段
【番組紹介ページ】
https://abema.tv/channels/shogi/slots/CwYrWRYrx8QyqR
また、日本将棋連盟ライブ中継でも対局室の動画配信を行います。
同サービスに加入されている方は、以下のリンク先で詳細をご確認ください。
【日本将棋連盟モバイル【将棋連盟ライブ中継】@shogi_mobile】
https://twitter.com/shogi_mobile/status/1276670394246688769
(牛蒡)
渡辺明棋聖に藤井聡太七段が挑戦する第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負。第1局は藤井七段が勝ちました。第2局は2020年6月28日(日)に東京・将棋会館の特別対局室で行われます。
先手は渡辺棋聖。持ち時間は各4時間。対局開始は9時。昼食休憩は12時から1時間。15時におやつが対局者の各控室に運ばれます。立会人は屋敷伸之九段、記録係は田中大貴三段(北島忠雄七段門下)。現地等の大盤解説会はありません。棋譜コメントは生姜、ブログ更新は牛蒡が担当します。よろしくお願いします。
【主催:産経新聞社】
https://sankei.jp/
【特別協賛:ヒューリック株式会社】
https://www.hulic.co.jp/
【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/kisei/kifu/91/kisei202006280101.html
(牛蒡)
感想戦終了後、勝った藤井七段は記者会見に臨みました。
――大熱戦で、最後も王手が延々と続きました。勝ちを意識したのはどのあたりなのでしょう。
藤井七段 際どい展開で時間もありませんでしたし、わからないまま指していました。勝ちを意識したのは△6七金に▲9七玉と逃げたところで、おそらくこちらの玉は詰まないだろうと思いました。
――本日は和服ではなく、スーツで臨まれました。
藤井七段 和服自体は師匠からいただいたものがありましたが、(挑戦権獲得から第1局までに)時間もなくて勝手がわからなかったので。第2局以降で着れればなと思います。
――五番勝負の第1局を制し、タイトル獲得に一歩近づいたといえると思います。勝って心境の変化はあるのでしょうか。
藤井七段 まずは1局勝ててほっとしています。しかしまだまだ先も長いので、第2局以降もしっかり指せればと思っています。
――ありがとうございました。
(今回の記者会見は別室の記者がリモートで質問し、藤井七段が応じるという形で行われた)
以上で本局についての更新は終了となります。第2局は6月28日(日)に、同じく「東京・将棋会館」で行われます。お楽しみに。
(康太)