図の局面で渡辺棋聖が9分使って昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は、▲渡辺明1時間41分、△藤井聡53分(持ち時間は各4時間)。再開は13時です。
渡辺棋聖の昼食は「うな重(桜)、肝吸」、藤井七段は「海老天重、吸物」。いずれも「渋谷 松川」の出前です。松川のうな重は松竹梅ではなく、葵(限定)、藤、桜、菊で分けられているようです。デザートは西荻窪のタルト専門店「アングレーズ」の「タルトアナナス」と「白桃のジュレ」です。
【昼食はうな重VS海老天重|産経新聞】
https://www.sankei.com/life/news/200628/lif2006280029-n1.html
【渋谷 松川】
http://www.unagi-matsukawa.co.jp/
【アングレーズ】
https://anglaise1220.wixsite.com/nishiogi
11時21分、藤井七段は金を4三から5四に上がりました。囲いを崩してでも4五桂を取りにいく、力強い一手です。控室では予想されておらず、佐藤康九段は「ええーっ」とさけびました。
屋敷九段「△5四金は勝負を懸けた一手です。5三歩型(矢倉では珍しい)を生かしています。後手は4五桂を無傷で取れればいいですが、先手が攻めてくるのが目に見えているので怖い手でもありますね。ただ、いくつかの候補手から△5四金を選んでいるはずで、藤井七段は自信を持っていそうです。先手はすぐに▲5五銀左といくのか、▲4九飛△4二飛の交換を入れるか、▲2四歩△同歩▲2三歩を決めるか、攻め方の組み合わせがあります。考えることが多く、長考になりそうです」