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2020年6月28日 (日)

意表の一手

202004_04211時21分、藤井七段は金を4三から5四に上がりました。囲いを崩してでも4五桂を取りにいく、力強い一手です。控室では予想されておらず、佐藤康九段は「ええーっ」とさけびました。

屋敷九段「△5四金は勝負を懸けた一手です。5三歩型(矢倉では珍しい)を生かしています。後手は4五桂を無傷で取れればいいですが、先手が攻めてくるのが目に見えているので怖い手でもありますね。ただ、いくつかの候補手から△5四金を選んでいるはずで、藤井七段は自信を持っていそうです。先手はすぐに▲5五銀左といくのか、▲4九飛△4二飛の交換を入れるか、▲2四歩△同歩▲2三歩を決めるか、攻め方の組み合わせがあります。考えることが多く、長考になりそうです」

Dsc_1600(モニターに視線を向ける、佐藤康九段と屋敷九段)

Dsc_1604(屋敷九段は棋聖獲得3期。タイトル獲得の最年少記録を持つ)

(牛蒡)

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