藤井聡太棋聖に渡辺明名人が挑戦する第92期ヒューリック杯棋聖戦(産経新聞社主催、ヒューリック株式会社特別協賛)五番勝負が開幕します。第1局は6月6日(日)千葉県木更津市「龍宮城スパホテル三日月」で行われます。対局開始は9時。持ち時間は各4時間。 昼食休憩は12時~13時。立会人は島朗九段、副立会人は佐々木大地五段、記録係は渡辺和史四段が務めます。産経新聞に掲載される観戦記は松本哲平さんが担当します。第1局の先後は振り駒で決定します。
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【産経新聞社】
https://www.sankei.jp/
【ヒューリック株式会社】
https://www.hulic.co.jp/
第92期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負日程
第1局 6月6日(日)千葉県木更津市「龍宮城スパホテル三日月」
第2局 6月18日(金)兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」
第3局 7月3日(土)静岡県沼津市「沼津御用邸東附属邸第1学問所」
第4局 7月18日(日)愛知県名古屋市「亀岳林 万松寺」
第5局 7月29日(木)新潟県新潟市「高志の宿 高島屋」
(八雲)
大逆転で挑戦権を得た渡辺名人。
【渡辺名人の談話】
――本局を振り返っていかがでしたか。
「ちょっと序盤で失敗してしまって。粘る方針だったんですが、それでも徐々に悪くなっていってしまった感じです」
――形勢が良くなったのはどのあたりでしょうか。
「難しくなったと思ったのは▲4八玉(85手目)とかわしたあたりでしたが、そのあと勝ち切るまでは大変でした」
――これで挑戦者となりました。
「一時はかなり苦しかったので、ちょっとまだ実感が湧かないところがあります」
――五番勝負に向けて感想と抱負をお願いします。
「非常に注目度が高いタイトル戦になると思いますので、張り切って臨みたいと思います」
永瀬王座は2年連続の挑戦者決定戦での敗戦。
【永瀬王座の談話】
――本局を振り返っていかがでしたか。
「チャンスはあると思ってやっていました」
――どのあたりで、形勢を損ねたと思われますか。
「▲7五銀(81手目)とされて、指し手が難しいのかなと思いました」
(八雲)
129手で、渡辺名人が永瀬王座をくだしました。終局時刻は19時51分。消費時間は▲渡辺3時間58分、△永瀬3時間59分。勝った渡辺名人は、藤井聡太棋聖への挑戦権を獲得しました。五番勝負出場は、2期連続5回目。前期に奪われた棋聖位の奪還を目指します。五番勝負は、6月6日(日)に千葉県木更津市「龍宮城スパホテル三日月」で開幕します。
(睡蓮)