終局直後の様子
大逆転で挑戦権を得た渡辺名人。
【渡辺名人の談話】
――本局を振り返っていかがでしたか。
「ちょっと序盤で失敗してしまって。粘る方針だったんですが、それでも徐々に悪くなっていってしまった感じです」
――形勢が良くなったのはどのあたりでしょうか。
「難しくなったと思ったのは▲4八玉(85手目)とかわしたあたりでしたが、そのあと勝ち切るまでは大変でした」
――これで挑戦者となりました。
「一時はかなり苦しかったので、ちょっとまだ実感が湧かないところがあります」
――五番勝負に向けて感想と抱負をお願いします。
「非常に注目度が高いタイトル戦になると思いますので、張り切って臨みたいと思います」
永瀬王座は2年連続の挑戦者決定戦での敗戦。
【永瀬王座の談話】
――本局を振り返っていかがでしたか。
「チャンスはあると思ってやっていました」
――どのあたりで、形勢を損ねたと思われますか。
「▲7五銀(81手目)とされて、指し手が難しいのかなと思いました」
(八雲)