図は▲2五歩まで。豊島七段の残り時間は10分、羽生棋聖の残り時間は35分です。
ここから△2三金▲2四銀のとき、次に後手玉が受けなしになる順が見つかりません。そこで、▲2四銀に△4七角などと攻め合って後手が勝っているのではないか、と言われています。
(翔)
羽生棋聖は▲2四歩を手抜いて△6九銀と攻めました。
△2四同歩では▲2三歩△同金▲7四桂と飛を追われるのを気にしたかもしれません。△6九銀は自玉を攻められるリスクを負ってでも先手玉に迫ろうという手です。
豊島七段もすぐに▲7四桂で飛を取りに行きました。お互いに引かない戦いになっています。
(控室にもブールミッシュの差し入れ)
(翔)
控室に、両対局者の午後のおやつと同じものが届けられました。
(あの棋士がいないので、久保九段と長谷川女流二段がレポート)
(豊島七段のゼリーを食べる久保九段「甘すぎず、さっぱりしていておいしいですね」。このあと、大盤解説会出演を呼びにきたスタッフに「おいしすぎるので、食べ終わるまで待ってください」)
(羽生棋聖のパウンドケーキを食べる長谷川女流二段。黙々と完食したあと「ことばにできないほどおいしかったです」)
(翔)
豊島七段は1時間52分の長考の末、▲2六銀と出ました。
以下、△8六歩▲同銀△7五銀▲同銀△同角で上図。ここから▲1四歩と行きたいですが、△同銀▲同香△同香▲1五歩のときに△8六歩▲同歩△8七歩▲同金△6四角(参考図)の反撃があってしびれます。
飛車取りを受けると△7五桂があって、これは後手が優勢です。本譜は△7五同角に▲7六歩で受けに回りました。
(翔)
15時のおやつは棋聖戦オフィシャルスイーツブランド「ブールミッシュ」のオリジナルスイーツです。いずれもブールミッシュの中西昭生シェフ制作です。
○羽生善治棋聖 午後のおやつ【鳴門オレンジのパウンドケーキ】
卵黄と卵白を分けて、別々に泡立てる“別立て法”によって卵白の方をメレンゲにし、小麦粉の分量を抑え、その分アーモンド粉を多めに使うことで、きわめてしっとりしたパウンド生地を作りました。
鳴門オレンジの皮をシロップでコンポートしてパウンドケーキに練り込み、同じくシロップで煮込んだ広島産レモンを最後に加え、香りと味の余韻を締める仕上げを行っています。
初夏でも食しやすいオリジナルのパウンドケーキです。
○豊島将之挑戦者 午後のおやつ【鳴門オレンジのゼリー】
鳴門オレンジの果汁と希少糖含有シロップを合わせて固めたゼリー。
同じゼリーでも下層は柔らかく、上層は固めのゼリーをクラッシュ状にした二層仕立てとしました。
同じ味でありながらも食感に変化を持たせています。
希少糖はカロリーがほぼゼロで、食後の血糖値上昇を緩やかにする効果があるとされています。今回は、希少糖含有シロップを使用しました。
鳴門オレンジの力強い天然の味わいを表現した、ここだけのオリジナルゼリーです。
(翔)
14時から大盤解説会が始まりました。
(既にほとんどの席が埋まっていた)
(解説は安用寺孝功六段。快活な語り口で人気がある)
(聞き手は村田智穂女流二段。気遣いのある聞き手が好評)
(会場ではブールミッシュの棋聖戦限定パッケージが販売されている。パッケージの表面は詰将棋だが、上二段が向こう側に隠れている。詰将棋はブールミッシュのホームページで回答を募集しているので、ぜひ挑戦してみてください)
このあと現地では、限定パッケージ購入者を対象にパッケージへの棋士サイン会が行われる予定です
(翔)