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第84期棋聖戦挑戦者決定戦

2013年4月26日 (金)

17時20分頃の控室

17時を過ぎて控室は賑やかになってきました。

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(北島忠雄六段が来訪。加藤桃子奨励会1級と検討している)

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(永瀬拓矢五段も来訪、糸谷六段と口頭で検討している。両者の検討では、いまのところ後手が攻めを続ける方策が見つかっていないようだ)

(八雲)

郷田九段猛攻に出る

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図は17時過ぎの局面。郷田九段は少し前に▲2四歩と突かれたタイミングで手を抜いて反撃に転じました。
「現局面はまだ先手持ちではあるのですが、少し前よりも差が詰まっている印象です」と糸谷六段。

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(17時頃の控室)

(八雲)

攻守交代

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郷田九段は長考して飛車を下段まで引きました。8一桂にヒモを付けた意味で自然な手ですが、これで手番が先手に回りました。
控室には糸谷六段が仕事を終えて戻ってきてくれました。
「渡辺竜王に攻めのターンが回りました。自然なのは▲4五歩だと思います。後手陣は金銀4枚の囲いですが、手が付くと早い形なので、受けに回るのは難しい。攻め合いの筋としては△8五歩しか見えないので、どこで手を抜いてそれを実行するかですね。一例は▲4五歩にすぐ△8五歩ですが、▲4四歩△同銀左▲4七香(参考図)が厳しいですか。私は先手持ちですね」(糸谷六段)

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(八雲)

郷田九段踏み込む

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図は15時40分過ぎの局面。△9六飛までの消費時間は▲渡辺1時間43分、△郷田2時間34分。
△9六飛が指された瞬間、「取ったよ、うわー……」と控室には驚きの声があがりました。図で▲9七香と打てば飛車が詰むので、郷田九段が勝負に出た形です。対して渡辺竜王は、図から少考で▲9七歩と受けました。▲9七香には△7六歩▲9六香△7七歩成▲同金に△6九角(参考図)や△5四角が嫌だったのかもしれないとのこと。控室では、「香を打てないのでは後手の主張が通ったか」と言われています。

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(八雲)

将棋会館1階売店

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(将棋会館1階の売店には棋書や盤駒、扇子などが販売されています)

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(渡辺竜王の扇子「一歩千金」)

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(郷田棋王(当時)の扇子「一刀三礼」)

(八雲)

郷田九段の軽い攻め

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図は15時頃の局面。郷田九段は3歩連続で突き捨てて、さらに△8五歩の継ぎ歩を入れてから△9五香と走りました。控室では「軽い攻め」と言われています。将棋用語で「軽い」とはふたつの意味があって、ひとつは「軽快」や「軽やか」のような肯定的なニュアンス、いまひとつは文字通り「軽く、重みがない」という否定的なニュアンスです。本譜の攻めがどちらなのかは今後の進行次第と言えるでしょう。ここからが勝負どころです。

図から▲9六歩△同香▲同香△9五歩と進んだ局面で、消費時間は▲渡辺1時間12分、△郷田2時間26分。

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(千駄ヶ谷の街は植え込みもツツジになっている)

(八雲)

本局の使用駒

本局の使用駒は「玉龍師作、源兵衛清安書」。

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(八雲)

郷田九段激しく動く

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郷田九段が1時間49分の大長考で△7五歩と動きました。以下▲同歩に△8六歩とさらに激しく突き捨てて図の局面となっています。先手は▲8六同歩、▲8六同銀のどちらも考えられるところ。早くも勝負どころを迎えています。

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(鳩森神社のツツジ)

(八雲)

大長考

時刻は14時を回りました。昼食休憩再開から局面は1手も進まず、郷田九段の大長考となっています。

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(控室には佐藤康光九段が来訪。左は本局の観戦記を務める伊藤能六段)

(八雲)

糸谷哲郎六段来訪

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(13時30分頃、控室に糸谷六段が来訪。詳細な解説をしてくれた)

――以下棋譜コメントから抜粋――
糸谷哲郎六段が控室へ。「△3五歩は▲2五歩△3三銀▲2六馬(参考1図)として、▲4七銀から▲3六歩と位を争点にされそうです。例えば△7五歩と突いて動いていくのでしょうか。△7五歩▲同歩△5四角に▲3六歩なら△3五歩ですが、▲同馬△同歩▲7一角△5二飛▲4四角成△3三銀▲7一馬△3六歩▲2五桂(参考2図)として先手がやれそうです。先手はゆっくりして十分。後手は動く必要があるのですが、その手が見えないです。反動が大きそうですし」と解説してくれた。

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(八雲)

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