18時から亀岳林 万松寺「白龍ホール」にて前夜祭が開催されました。
(前夜祭開会、ステージに登壇した両対局者)
(堀晃和・産経新聞社編集局文化部長)
地元の方々の本当に厚いご支援をいただいてこの第2局を開催できますことを感謝申し上げます。今回の棋聖戦は、三冠を保持する豊島棋聖と渡辺二冠との頂上決戦です。明日の将棋界に覇をとなえるのはどちらになるのか、その行方を占う五番勝負といえます。ご注目ください。
(鈴木輝彦・日本将棋連盟理事はあいさつの最後にマジックを披露した)
堀文化部長がいわれたように、結果次第で棋界の勢力地図が変わる複数冠同士の戦いを将棋界では頂上決戦といっております。もう30年、40年前になりますが、当時三冠だった大山康晴十五世名人と、二冠だった中原誠十六世名人がタイトル戦でぶつかったことがありました。中原先生が挑戦者で、大山先生はタイトルを取られると冠数が逆転してしまうんですね。当時のことを知っている人に聞くと、そのときの大山先生は大変に怖かったということです。
現代で本当に頂上決戦といっていいのは、今回の棋聖戦と、それから私の大好きな深作欣二監督の『仁義なき戦い』、この二つしかないんじゃないかと(笑)。『仁義なき戦い』が分からない方は、ぜひ見てみてください。対局者のお二人も将来、今回の棋聖戦のことを振り返っていろいろなインタビューに答えられる、そういう戦いになると思います。ここが天王山ですね。皆様、ご支援をよろしくお願いします。
……というところで終わりたいんですが、世界で誰もやっていないマジックをやってから帰ろうかと思っているんですが、いかがですか? よろしいですか? なぜ誰もやっていないかというとね、くだらないから(笑)。
(大村秀章・愛知県知事)
鈴木理事がとても将棋指しとは思えないあいさつをされましたけれども、「なんでマジックなんだろう?」と思いながら見ておりました(笑)。将棋連盟もどんどん変わっていくということでしょうか。
万松寺は織田信長さん、信秀さん(信長の父)ゆかりの名刹で、徳川家康さんにもご縁があります。まさに天下分け目の決戦にふさわしい対局場ではないかと思います。ぜひ、歴史に残る素晴らしい戦いにしていただきますよう、お願いいたします。
(吟)