(二転三転する大熱戦を制した豊島将之棋聖)
―――第1局を制して、初防衛に向けて先勝されました。次局に向けての気持ちをお願いします。
豊島 悪手も指してしまったので、反省すべきところはして、次も頑張りたいと思います。
(優位を維持していた渡辺明二冠だが、惜しくも勝ちを逃した)
―――本局を振り返っていかがでしょうか。
渡辺 中盤の形勢はよくわからず、自信がないところが多かったです。
―――立ち上がりは矢倉を目指した駒組みだったでしょうか。
渡辺 本譜のような立ち上がりは視野に入っていました。後手の急戦策は手が広いので、相手の動きを見て応じようと思っていました。
―――二転三転の終盤戦でした。
渡辺 最終盤は、はっきり勝ちの局面があったと思いますが、読みきれませんでした。
―――次局に向けての気持ちをお願いします。
渡辺 苦しい立ち上がりにしてしまいましたが、挽回できるように頑張りたいと思います。
(武蔵)
第90期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局は、168手で豊島棋聖が勝ちました。終局時刻は19時51分。消費時間は▲渡辺二冠3時間59分、△豊島棋聖3時間59分。五番勝負は豊島棋聖が先勝。第2局は6月19日(水)、愛知県名古屋市「亀岳林万松寺」で行われます。
(夏芽)
豊島棋聖の△7五桂を見た渡辺二冠は、がっくりと肩を落としました。どうやら、渡辺玉に詰みが生じているようです。
控室では、「大逆転だね」との声が聞こえます。
(武蔵)
控室では、ここで後手のいい指し手が見当たらない、といわれています。どうやら形勢が先手に傾いたようです。
(武蔵)