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2017年7月

2017年7月 1日 (土)

大盤解説会情報

各地の大盤解説会についてお知らせします。
(東京・将棋会館の解説会はありません)

【現地】
日 時:7月1日(土) 受付開始は13時、解説開始は14時
会 場:沼津市若山牧水記念館
地 図:http://www.navitime.co.jp/maps/poi?code=02300-0000553
入場料:2,000円
定 員:200人
出 演:青野照市九段、勝又清和六段、中尾敏之五段、藤田綾女流二段

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【大阪】
日 時:7月1日(土) 受付開始は16時30分、解説開始は17時
会 場:関西将棋会館
地 図:https://www.shogi.or.jp/about/base/kansai/
入場料:一般1,500円ほか
出 演:淡路仁茂九段、北村桂香女流初段

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(牛蒡)

前夜祭8

最後にお楽しみ抽選会が行われました。
地元の商品は地元関係者の方が抽選。棋士の色紙は棋士が抽選を担当しました。

Dsc_7625 (関係棋士が登壇。対局者はすでに退室済み)

Dsc_7643 (抽選会の様子)

Dsc_7677 (透明の抽選箱のため、抽選時は箱を見ない。佐藤会長はうしろ向きで引いた)

Dsc_7682 (色紙は手渡し)

Dsc_7545 (記念扇子は出席者全員にプレゼントされた)

Dsc_7754 (閉会のあいさつ 大場康正・開催実行委員会副委員長)

(牛蒡)

前夜祭7

前夜祭会場で生演奏が行われました。尺八は大河内淳矢さん、ヴァイオリンは山内達哉さん、チェロは井尻兼人さん、ピアノは小堺香さんです。

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(牛蒡)

前夜祭6

屋敷九段と勝又六段が明日の対局について話しました。

Dsc_7508 (屋敷九段は棋聖を3期獲得している)

屋敷「壮大な前夜祭ですよね。ちょっとした披露宴のような感じ。羽生さんと斎藤さんはお色直しでしたっけ。もちろん、退室されたので戻ってこないですよね」

藤田「ここまでの2局を見ていかがでしたか」

屋敷「2局ともいい勝負でしたが、羽生棋聖の懐の深さが出ています。巧みに斎藤七段の鋭さを封じ込めています。いずれも相居飛車で、急戦の速い展開でなく、昭和のゆっくりした将棋です。羽生棋聖がうまく戦っているように感じます。内容はいい勝負ですが、最後が届いていません。そこがいけるか正念場です」

藤田「斎藤七段はあとがないですね」

屋敷「でもファンの数では負けていなかったですね。羽生棋聖は大スターだから当然ですけど、斎藤七段は若くてイケメンで」

藤田「初挑戦でも緊張した様子はありませんね。

屋敷「大舞台でも堂々としていて楽しみですね」

Dsc_7537 (屋敷九段は棋聖戦で、タイトル挑戦・獲得・防衛の最年少記録を達成した)

藤田「屋敷九段といえば、棋聖戦でタイトルを取りました」

屋敷「藤井聡太四段のおかげで、最年少タイトル獲得が注目されるようになりました。もう27年前ですか。知らない方も多いと思います。私のときは緊張しましたよ。中原先生に貫録あってオーラがとてつもなかったですね。当時に第一人者と戦えたのは大きかったですね」

藤田「戦型はいかがでしょうか」

屋敷「謎ですね。おそらく居飛車戦です。矢倉か角換わりか、後手の横歩取りもあるでしょうね。
終盤の競り合いが見どころです。斎藤七段がペースをつかみながら、なかなか届かないですね」

Dsc_7579 (屋敷九段に続いて勝又六段が登壇)

勝又「毎年こちらに呼んでもらい、設営なんかで協力しています。羽生棋聖はいうまでもありませんが、斎藤七段の人気もすごかったですね。とにかく対局姿がかっこいいですよね。私は挑戦者決定戦の斎藤-糸谷哲郎八段戦の観戦記担当だったんです。1日斎藤くんの顔を見られるんです。ただ、プロ棋士の対局中の顔は怖いじゃないですか。普段はにこやかな羽生さんだって怖いです。もちろん斎藤くんも怖いけど、色っぽいんですよ。動作がしなやかで歌舞伎のようです」

勝又「師匠の畠山鎮七段は『うちの斎藤は勝負弱い』とよくいっていましたね。性格がよすぎる、鬼になりきれないと。でも、順位戦はB級1組まで上がって、同世代をごぼう抜き。急速に力をつけました。性格のよさはそのままにこれだけ急に上がってくるとは。隙が無いでしょ」

藤田「斎藤七段は詰将棋が好きですよね」

勝又「詰将棋を愛しているといっています。藤井聡太四段の前に斎藤くんは詰将棋解答選手権で2連覇したことがあるんです。詰将棋は解けないと悔しいからやってられないこともあるんですよ。それを我慢してやる。地道な努力が実を結んでいるんだと思います」

藤田「最近の将棋はどうでしょう」

勝又「ものすごく強い。昨日、B級1組で木村一基九段と対戦したんです。斎藤くんがよかったけど、ねじり合いになって、逆転しそうになった。そこで踏みとどまって勝ったんだからすごい。だけど、それ以上の棋聖がいるので、そこに勝てるかどうか。羽生棋聖は棋聖戦で豊島将之八段、中村太地六段、永瀬拓矢六段とスターをたたいてきました」

勝又「斎藤七段は正念場ですね。明日は相居飛車になると思います。とはいっても、この1年半くらいで戦術が大きく変わりました。始まってからの楽しみですね。一方的にはならないと思います」

(書き起こし=銀杏、写真=牛蒡)

前夜祭5

対局者にインタビューが行われました。
このあと、対局者は明日に向けて英気を養うため、自室に戻っています。

Dsc_7303 (藤田女流二段が進行役)

Dsc_7337
藤田「今回が5回目の沼津対局となりますが、印象はいかがですか」

羽生「対局場が和風の建築物で庭もきれいです。景色が印象的です。私もいろんなところにいっていますが、着席式でこれだけの人がいるのは、ほかにないかもしれません」

藤田「結婚式のようですよね。最近の将棋界は藤井聡太四段をはじめいろいろな話題で盛り上がっています」

羽生「知らない人にも影響がありますね。最近、藤井さんはどうですか、と聞かれることがあります」

藤田「明日の昼食は何にしましたか」

羽生「明日のメニューは決めましたが、秘密です。おいしいものを頼みました」

藤田「最後にメッセージをお願いします」

羽生「明日は大盤解説会が開かれますので、楽しんでいただけるよう頑張ります」

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藤田「女性ファンの方に囲まれていましたね」

斎藤「これだけ多くの方がこられた前夜祭は初めてです」

藤田「対局場の印象はいかがですか」

斎藤「着いてから景色に圧倒されました。いい環境で、対局が楽しみです。自分としては心地よかったですね」

藤田「斎藤七段だけでなく、菅井竜也七段も王位戦挑戦など関西の棋士の活躍が目立ちます」

斎藤「彼が勝っているから負けたくないというように刺激がプラスになっていると思います。みんな意識的にプラスにしていますね。互いに話すことは少なくても、そこから感じ取って、一緒に戦っています。ライバルでもあり、友人でもあり、仲間でもあります」

藤田「料理を作ることがあるそうですね」

斎藤「ひとり暮らしなので、必要に迫られてです」

藤田「最近ハマっている料理は」

斎藤「一品料理のようなお酒のアテみたいなものを作ることがありますね」

藤田「最後にメッセージをお願いします」

斎藤「楽しい前夜祭を過ごさせていただきました。明日はお時間がありましたら、大盤解説会にお越しいただけたらと思います。将棋はもちろんですけど、対局姿などを見ていただいて、何か感じるものを伝えられるように精いっぱい頑張りたいと思います」

(書き起こし=銀杏、写真=牛蒡)




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