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2017年6月

2017年6月 1日 (木)

羽生棋聖、先勝

Kisei201706010101_110第88期棋聖戦五番勝負第1局は羽生棋聖の勝ちとなりました。終局時刻は18時55分。消費時間は▲斎藤3時間59分、△羽生3時間48分(持ち時間各4時間)。第2局は6月17日(土)、愛知県豊田市「ホテルフォレスタ」で行われます。

(虹)

震えた

_107 図は斎藤七段が最後のお願いとばかりに銀捨ての王手を放ったところです。対して△4四玉などでは▲4五金で1手詰め。ほかの逃げ場所も危なく、△3四同玉がいいと言われています。本譜は△3四同玉▲3五銀に△2三玉の進行。△2三玉を指す際、羽生棋聖の手が震えたと言われています。

(潤)

遊泳する後手玉

_101斎藤七段が必死に後手玉を攻め立てていますが、どうやら後手玉は捕まらないことがはっきりしてきました。図から△3四玉▲3五銀△同玉▲3六歩△4五玉と4四の歩を取らずに浮遊する順があり、その進行は羽生棋聖が余しているという声が多くなりました。

(潤)

白熱の最終盤

_95 図は斎藤七段が▲5三金と打ち込んだところ。華やかな一着で、△5三同玉に▲6五桂と桂を取りながら拠点を作る狙いです。さらにどこかで王手で飛車をさばきながら後手の飛車を取るような展開で、詰めろ逃れの詰めろのような順が出てくるかもと言われています。

(潤)

運命の選択

_93 図は斎藤七段が後手玉に王手で迫り続けている局面。abemaTV将棋で解説の村山七段は「△3四同玉が自然ですが、△2三玉もあるかもしれません」と解説していたところ、羽生棋聖の指し手はそのどちらでもない△4三玉でした。この運命の選択は、どのような結末が待っているのでしょうか。

(潤)

斎藤七段の反撃

_83 一分将棋で攻め立てられる展開の続く斎藤七段ですが、頃合いはよしとここで反撃。角を切って後手玉に襲い掛かりました。以下△4四同金に▲3三金と王手を掛けてどうかですが、詰将棋の名手である北浜八段は「後手玉が6筋方面に逃げていきそうです」と、話しています。

Photo_125 (詰むや詰まざるやを調べる谷川九段と北浜八段)

(潤)

一分将棋

_80 図は18時すぎの局面。△8六歩と突かれたところで斎藤七段は一分将棋に入りました。対して、羽生棋聖は36分残しています。果たして斎藤七段は、この先何手一分将棋で戦うことになるでしょうか。

Photo_124 (18時ごろ、控え室から望む窓外。暑い一日だったが、薄暗い空に変わっていた)

(潤)

幻の一手負けコース

_78 図は17時前の局面。控室の継ぎ盤で検討する今泉四段は「一手負けコースの順ですけどねえ」とこの△7五角について評しました。というのも、現局面から▲7五同角△7九銀▲同玉△7七桂成に、▲3三銀△同桂▲3一角打△2一玉▲3三歩成で先手勝ちという結論が出されていた変化でした。しかし、斎藤七段はここで▲7五同歩と歩で応じました。

(潤)

攻める羽生棋聖

_76 図は17時50分ごろの局面。羽生棋聖が△7七歩と垂らして攻め立てているところです。ここは斎藤七段も方針の決めどころ。さらに面倒を見続けるか、攻めに転ずるか。場合によっては一局の命運を左右する選択になるかもしれません。斎藤七段の残り時間は12分、羽生棋聖は39分。

Photo_123 (谷川九段、今泉四段、室田女流二段とともに検討する、アマ強豪の古作登氏)

(潤)

前に出る

_66_2 △8五歩に対して、控室ではほぼ▲9七銀と引く一手と見られていました。ところが斎藤七段は▲7五銀(下図)と前進。前に出る受けで強気な姿勢を見せました。このあたりは師匠の畠山鎮七段、また立会人の谷川九段を彷彿させた、前進流の感があります。

_67

Photo_122 (朝、席に着く斎藤七段)

(潤)

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