2016年10月25日 (火)

Dsc_0122 (映画「聖の青春」が11月19日から上映される。(故)村山聖九段について、師匠の森信雄七段や同門の棋士たちが語り、そこから第1局の戦型予想になった)

Dsc_0272 (森信七段門下の戦型予想。司会は室谷女流二段)

森信七段 おふたりの戦いはすごくレベルが高いし、熱っぽい将棋が見られると思います。私もおふたりの将棋を見るのは大好きなので、明日は立会人として間近で見られますけれども、本当に楽しみにしています。どちらが勝つとか、内容についてのことは弟子に任せます。

山崎八段 加藤女流王座は、気持ちが将棋の内容にすごく影響する人で好感が持てます。先ほどのあいさつを聞いても、師匠と同じじゃないですけどファンになってしまうというか、クラッときてしまうところがあります。里見さんは女流棋界を引っ張ってきた第一人者で、それは困難なこともたくさんあるとは思うのですけど、歯を食いしばってやってきました。加藤さんがクイーン王座を懸けて戦うという相手に、これほど相応しい人はいないと思います。気持ちが盤上に出るタイプのふたりで、内容が左右されるところがあります。そういった揺れ動く将棋というのは、普段はなかなか見ることができませんから、個人的にはそこがいちばんの楽しみですね。

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糸谷八段 私は実戦面の話をしましょう。第1局なので先後は決まっていませんが、里見さんの振り飛車、加藤さんの居飛車の対抗形になる可能性が高いですかね。加藤さんは研究家として知られていますので、どの筋に飛車を振られても用意があると思います。それが成功するのか、または里見さんがどう打ち破るのか、そこが最初の注目点です。

澤田六段 スコア予想をするわけにはいきませんので、激戦必至ということで。

山口絵女流1級 加藤女流王座とは同い年でして、交流があります。技術はもちろんですが、将棋にまっすぐな姿勢が好きで、私も彼女のファンですね。里見先生は、昨日も関西将棋会館の棋士室で夜遅くまでずっと将棋を指されているのをお見掛けしました。その姿を後ろから見つめるのが趣味というか、里見先生のことが本当に大好きです。おふたりが戦われるのを私は一ファンとして見てしまいます。戦型予想は加藤女流王座の居飛車で、里見先生はゴキゲン中飛車かなと何となく思っています。急戦調で、銀をニョキニョキ出るような将棋、とざっくりした予想をします。

Dsc_0307 (泉浩二・リコージャパン株式会社 広島支社長が閉会のあいさつ)

(書き起こし・虹、写真・吟)

 

Dsc_0195 (ステージに登壇する棋士。左から井上九段、北浜健介八段、山崎隆之八段、糸谷哲郎八段、森信雄七段、澤田真吾六段、室谷由紀女流二段、山口絵美菜女流1級、記録係の石川優太三段)

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Dsc_0220 (加藤女流王座)
本日はたくさんの方にお越しいただき、本当にありがとうございます。私は広島に来るのが初めてです。今日は原爆ドームと広島平和記念公園にうかがいました。そこでいろんな感情を汲み上げたというか、やはり生きていることや平和であるからこそ、こうして将棋を指す環境があるんだと感謝をしております。
明日から里見さんと女流王座戦五番勝負が開幕します。里見さんのよいところは皆さんもご存知のとおりたくさんありますね。その中でも、何事にも一生懸命で必死な姿は、清く美しく感じます。そんなところも含めて、今シリーズを通しましていろいろと吸収していきたいなと思っております。
主催の株式会社リコーさま、特別協力の日本経済新聞社さまには、将棋界を支えていただいているという以外にも、こうした大きな舞台、特別な機会をいただいていることに心から感謝を申し上げます。また、こうしてタイトル戦の場所を提供してくださり、快く迎え入れてくださいました広島市の皆さま、タイトル戦開催にあたり準備をしてくださいました関係者の皆さまそしてこうして将棋界を盛り上げていただいております将棋ファンの皆さまにお礼を申し上げます。
明日は私も一生懸命頑張りますし、「公式戦がいちばんの勉強の場所だ」という言葉を信じておりますので、どんなに困難なことがあってもぶつかっていけるようなシリーズにしていきたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

Dsc_0234 (里見女流四冠)
今日はお忙しい中、こんなにたくさんの方々にお集まりいただきまして、温かくお出迎えしてくださいまして、本当にありがとうございます。
私が広島に来るのは、おそらく女流棋士になってからは初めてだと思います。出身が島根なんですけれども、小学生の頃は広島の将棋大会によく参加していたので、小さい頃を知っている方にも先ほどお声を掛けていただいて、すごくホッとした次第であります。今回はタイトル戦を戦うことができて、非常にうれしく思います。とにかく目の前の対局を一生懸命考えて、頑張りたいと思っております。
第1局を開催するにあたりまして、ご尽力いただきましたリコーさま、日本経済新聞社さま、広島市の皆さま、中国新聞社さま、多くの方々に感謝しております。明日は一生懸命頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。

(書き起こし・虹、写真・吟)

Dsc_0141 (18時30分、両対局者がステージに登壇して、前夜祭が開会)

Dsc_0143 (開会のあいさつは古島正・株式会社リコー執行役員)

Dsc_0164 (主催者あいさつは井上慶太・日本将棋連盟理事)

Dsc_0170 (開催地を代表して、杉山朗・広島市文化スポーツ部長があいさつ)
 

Dsc_0097 (記念撮影から戻った両対局者は検分を行った)

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Dsc_0105 (里見女流四冠)

Dsc_0120 (空調の具合などが確認されて、検分は5分ほどで終了した)

このあと、18時30分から前夜祭が行われます。更新は前夜祭終了後になります。
 

ホテルのレストランでひと息ついたあと、関係者一行は原爆ドームと平和記念公園で、記念撮影を行った。

Dsc_0020 (原爆ドーム前で両対局者が記念撮影)

Dsc_0027 (明日、イベントに参加する室谷由紀女流二段、山口絵美菜女流1級と4人でフレームに納まる)

Dsc_0052 (平和記念公園で記念撮影)
  

2016年10月24日 (月)

第6期リコー杯女流王座戦(主催・株式会社リコー、特別協力・日本経済新聞社)五番勝負がいよいよ開幕する。
加藤桃子女流王座に挑むのは里見香奈女流四冠(女流名人・女流王位・女流王将・倉敷藤花)。 加藤女流王座が防衛すれば、通算5期でクィーン称号を獲得する。里見女流四冠が奪取ならば五冠を保持することになる。注目のシリーズだ。

第1局は広島県広島市「シェラトングランドホテル広島」で、10月26日(水)10時対局開始。持ち時間は各3時間。先後は振り駒で決定される。立会人は森信雄七段、記録係は石川優太三段(森信雄七段門下)が務める。

中継は棋譜コメント入力が虹、ブログを吟が担当する。どうぞよろしくお願いいたします。

【株式会社リコー】
http://www.ricoh.co.jp/

【日本経済新聞】
http://www.nikkei.com/

Dsc_0003(シェラトングランドホテル広島に到着して、ロビー階にあるレストランでくつろぐ両対局者と関係者)