（感想戦は18時40分ごろにお開きになった）

※本記事の写真撮影は、PENTAX K-30 を使用しました。

（伊藤１級はハンカチでしきりに汗をぬぐっていた）

※本記事の写真撮影は、PENTAX K-30 を使用しました。

▲鈴木環那女流二段－△伊藤沙恵時奨励会１級戦は伊藤１級が勝ち、ベスト４進出を決めました。終局時刻は17時41分。消費時間は▲鈴木２時間59分、△伊藤２時間26分（持ち時間、各３時間）。

図は17時過ぎの局面。
先手の猛攻をかわし、後手がとうとう反撃に出ました。

 （17時ごろの空模様。朝から降り続いていた雨だが、今は止んでいる）

 （中継室から見える鳩森神社）

図は16時30分ごろの局面。鈴木女流二段が▲２六桂と打ったところです。
△２六同銀と取ると▲４四馬△同金▲２四金（参考図）から一気に寄ってしまいます。

図は16時ごろの局面。
先手が少しずつ後手陣を乱しています。
振り返って86手目△３三金～△４四金寄があまり有効な手ではなかったのではないかと言われています。
まだ後手が少し残していそうですが、先手にもチャンスが出てきたようです。

（片上六段が携帯で進行をチェック。「△６一飛と逃げたの！」と驚きの声をあげる）
片上六段は後手よしと形勢判断しました。

図は▲４八飛と馬に当てたところ。
鈴木女流二段の勝負手です。△４八同馬▲同銀から▲５三角の王手金取りを見ています。
他には△６七馬の「勝負手には勝負手」で返す順もあるかと言われています。
以下▲６七同金△４七歩成（参考図）に▲同飛なら△５八角の飛車金取りがあります。

（勝負手を放った鈴木女流二段）

図は▲５三歩成に対して△６一飛と引いたところ。
代えて△５三同銀▲５五角△３三桂（参考図）の進行が検討されていました。

本譜は△６一飛から▲５四と△４六歩▲４四と△同金と角銀の取り合いになりました。
これは後手がうまくやったのではないか、と控室を訪れた棋士。
ここで▲４六銀などと手を渡されて、どう指すかと言われています。