2012年7月23日 (月)

Joryu_ouza201207230101_77図の▲7二とを見て中井女流六段が投了を告げた。後手は先手玉に迫るには戦力不足で、先手の攻めも厳しく攻防ともに見込みがない。終局時刻は15時55分。消費時間は▲清水2時間8分、△中井2時間21分。後手の仕掛けを厳しくとがめた清水女流六段は築いたリードを広げ、そのまま押し切って勝利。見事な指し回しでベスト4進出を決めた。

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Joryu_ouza201207230101_173図は△4四角に清水女流六段が▲8三とと寄った局面。次に▲7二とと入る手が非常に厳しい。
「△7七角成でしょう。△7七角成に▲7二ともありますが、▲同金△同馬に▲7二とでしょうね。これは先手が優勢です」と加藤九段。

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9筋から逆襲する秀逸な構想を見せた清水女流六段。優勢な局面を築きあげた。

Joryu_ouza20120723010156△9八角成として後手が香得だが▲7四歩が厳しい攻めだ。記録机の中井女流六段側に白い紙が出ている。残り時間が1時間を切った。しばらくして▲7四歩が着手された。

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▲7四歩に中井女流六段はいかなる反撃を準備しているのか。

Joryu_ouza201207230101_150図の△8六歩に清水女流六段は25分ほど手を止めている。▲同歩△同飛▲8七歩に△7六飛は▲7四歩と打つ手がある。歩得で9筋に作ったと金が光り、清水女流六段が指しやすい局面といえるだろう。

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念には念を入れ慎重に指し進める清水女流六段。