2019年10月30日 (水)

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(インタビューのあと、両対局者は大盤解説会に出演した)

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(対局を振り返る西山朋佳女王)

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(里見香奈女流王座)

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(西山女王は「先後が決まる第2局はしっかり準備したい」とあいさつ)

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(里見香奈女流王座は「長時間ご観戦いただき、ありがとうございました」と感謝を述べた)

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(終局直後)

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(勝った西山朋佳女王)

「序盤でちょっと形勢を損ねてしまいました。▲6五同角(63手目)とか、▲5八金(67手目)とか、辛抱できたのが結果につながったかなと思います」

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(敗れた里見香奈女流王座)

「ちょっと不自然な手が重なりました。早い段階で攻め合うべきでした」

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(インタビューでは沈黙の時間が長かった)

第9期リコー杯女流王座戦五番勝負第1局▲西山朋佳女王-△里見香奈女流王座戦は135手までで西山女王が勝ちました。終局時刻は18時0分。消費時間は、▲西山2時間48分、△里見香2時間59分(持ち時間各3時間)。

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第2局は11月14日(木)に岐阜県岐阜市「十八楼」で行われます。

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上の△1三同香に▲1六歩は、△2四歩と角を取ったときに▲1一角△同玉▲2三桂が筋ですが、△2二玉▲3一桂成に△3九角(参考図)の王手があり、後手が勝つ変化になります。

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本譜は▲1四歩△同香▲1五歩△同香▲2八玉(下図)。先手は歩切れになりましたが、玉を広いほうに逃がした上で▲1四桂の攻めを見ています。淡路九段は「振り飛車(先手)がよくなったのでは」と話しています。

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(検討する里見咲女流初段と淡路九段)

里見香女流王座は3二にいた玉を2二に寄りました。

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飛車先を通す攻撃的な手ですが、先手が攻めている端に近づく力強い手です。

控室の里見咲紀女流初段は「あとで△1五歩と打ったときに、▲2四香△1四香に▲1一角と打たれないという意味でしょうか。1手1手の意味が難しく、全然予想が当たりません」と話しています。

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(大盤解説会は休憩に入っている。立会人の淡路仁茂九段は終局に備えて和服に着替えた。昨年の高知対局は終局が早く、和服に着替える時間がなかった。淡路九段は「間に合うとか間に合わないとか関係ないのに、『まにあわじ九段』と書かれるんだよ」と苦笑い)

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(16時20分頃の大盤解説会)

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△9三香は里見咲紀女流初段が予想していた手。▲8五桂が味良く見えますが、△7七歩で後手の攻めがつながります。
村田顕弘六段は「後手は△7七との桂得が確定しており、先手が守りの桂馬を跳ねていて玉が薄いので、はっきりと居飛車よしだと思います」と解説しています。

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(村田顕弘六段)

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(里見咲紀女流初段)

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(指導対局をする北村桂香女流初段)