2024年6月12日 (水)

以上で本局の中継を終了します。ご観戦いただきありがとうございました。

Dsc_0066(室谷女流三段は入玉されても諦めず勝利をもぎ取った)

Dsc_0060(敗れた堀女流初段)

Dsc_0061(最終盤の124手目△4九成桂に代えて△4九竜なら後手の勝ち筋だった)

Dsc_0065001 (ほぼ同世代のふたりの感想戦は和やかに行われ、笑顔も見られた)

Dsc_0068(感想戦は17時5分に終了した)

以上で本日の中継を終了します。次回の中継は6月13日(木)、岩根忍女流三段-加藤結李愛女流初段戦です。東京・将棋会館で行われます。お楽しみに。

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▲宮澤-△頼本戦は宮澤女流1級が勝ち、本戦進出を決めました。終局時刻は16時37分。消費時間は▲宮澤女流1級2時間54分、△頼本女流初段3時間。宮澤女流1級は作戦勝ちからリードを広げ、最後は粘りを許さない寄せと、実力を十二分に示した一局になりました。

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▲宮澤-△頼本戦は宮澤女流1級が端攻めを受け止めて優位を拡大しました。手堅い指し回しが続いていましたが、当たりになっている銀を逃げずに▲5三歩(105手目)は強い手です。基本的には▲5二歩成~▲6一とが間に合うという成算なしには指せません。一手勝ちを目指して踏み込んだ手といえます。代償として先手玉の危険度も増し、際どい終盤戦が見えてきました。先手がリードを維持したまま押し切れるかどうかがポイントです。

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▲室谷-△堀戦は堀女流初段が踏み込み、飛車交換になりました。上図の△8七飛が好感触の一着。▲4八角に△8二飛成とと金をかっさらい、じわじわとリードを広げにかかります。しかし▲5六歩から銀を取れるのも先手にとっては大きく、形勢はむしろ接近しています。

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15時を回り、終盤戦に突入です。形勢は激戦と思われます。

Dsc_0034_2(初手▲7六歩を指す室谷女流三段)

Dsc_0038(2手目△8四歩を指す堀女流初段)

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▲宮澤-△頼本戦は、宮澤女流1級の攻勢に頼本女流初段が端攻めで反撃に出ました。穴熊にとって端は急所のため、対応にも細心の注意が求められます。宮澤女流1級は駒を惜しまずに▲9七銀打(67手目)と受けて、手にさせない方針を選びました。端を収めてしまえば怖いところがなくなり、先手のリードがはっきりします。頼本女流初段は嫌みを残して食い下がれるかが勝負です。