（撮影＝独楽）

矢内女流五段が加藤女流二段に勝ちました。終局時刻は16時43分。消費時間は▲矢内女流五段２時間58分、△加藤女流二段３時間。勝った矢内女流五段は本戦進出を決めました。本戦１回戦では室谷由紀女流三段と戦います。

本局は序盤から両者に突っ張った手が続き、早々に激しい流れになりました。午前中に加藤女流二段が指した△２五飛（32手目）は、取れる銀を取らずに飛車のさばきを優先した一着。その前に矢内女流五段が銀を逃げずに踏み込んでいることから、戦いの激しさがわかります。

矢内女流五段が自陣飛車を打ったことで緩やかな流れになるかと思われましたが、中央を主戦場にした戦いが始まり、互いの玉に危険が迫るスピード勝負の様相を呈しています。

（撮影＝独楽）

12時40分に対局が再開されると、加藤女流二段は竜に手を伸ばしました。矢内女流五段は駒得、加藤女流二段は玉の遠さと駒の働きを主張する展開です。

（撮影＝独楽）

12時、加藤女流二段の手番で昼食休憩に入りました。消費時間は▲矢内女流五段58分、△加藤女流二段１時間１分。昼食の注文は加藤女流二段がラーメン（ほそ島や）のネギ抜き、コショウあり。矢内女流五段の注文はありませんでした。対局は12時40分に再開されます。

（撮影＝独楽）

本局は銀沙で行われます。振り駒は歩が３枚出て、矢内女流五段の先手に決まりました。

（撮影＝独楽）

第12期リコー杯女流王座戦二次予選、６月23日（木）は矢内理絵子女流五段と加藤圭女流二段の一戦を中継します。勝者は本戦進出です。東京・将棋会館で10時開始。持ち時間は各３時間（チェスクロック使用）、使いきると１手60秒の秒読み。先後は振り駒で決定します。

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（中澤沙耶女流二段）

（大島綾華女流初段）

以上で本局の中継を終わります。ご観戦ありがとうございました。

千日手指し直し局の▲大島綾華女流初段－△中澤沙耶女流二段は106手で中澤女流二段が勝ちました。終局時刻は17時40分。消費時間は、▲大島３時間０分、△中澤３時間０分（持ち時間各３時間、チェスクロック使用、使いきると１手60秒未満の秒読み）。

勝った中澤女流二段は２期連続の本戦進出を決めました。

（本戦トーナメント進出を決めた中澤沙耶女流二段）

（敗れた大島綾華女流初段）

（感想戦の様子）

受けに回る時間が長かった中澤女流二段ですが、飛車の横利きを生かして居玉のまましのいだようです。△９九銀不成と香車を補充して△４四香や△８四香を見せています。現局面は後手が優位に立っています。

（指し直し局開始前の中澤女流二段）