カテゴリ「第23期竜王戦七番勝負第4局」の記事 Feed

2010年11月26日 (金)

チャット解説、畠山成幸七段の総評

Hatakeyaman_3 (棋譜コメントより)

「この対局の前、両者が11月に先後同じで角交換の同型将棋があり、今回、羽生名人はまた同型の角換わりにになると思ったのではないでしょうか。


36 ところが渡辺竜王は、36手目△3三銀として変化したのは凄い勝負術で、


47 羽生名人の方も、渡辺竜王の研究済みを察知し、47手目に実戦例の少ない▲3五歩を選んだのは、両者さすがの駆け引きでした。


48封じ手の△4六歩が素晴らしく、羽生名人が忙しく指しにくい展開と思っていましたが、差を広げさせずに渡辺竜王にプレッシャーをかけたのが、結果的に渡辺竜王の攻め急ぎ(114手目△6九銀)を誘ったように思えます。両者、脳と体と魂を振り絞っての大熱戦で、最終局まで行くように思います。ご覧の皆さま方、もし、できればモニターの前で両対局者に暖かい拍手をして頂ければ、必ず両対局者に伝わると思いますので、よろしくお願いします。最後までお付き合いありがとうございました!」


2日間本ブログにお付き合いいただきありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

(若葉)

終局後

Kataduke

(感想戦の後、上座の渡辺竜王が駒を片付ける。)

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(一礼して終了。2日間の激闘が幕を閉じた。)

(若葉)

終局直後(3) - 両対局者のコメント

Photo_54 <勝った羽生名人のコメント>

「ずっとあまり自信なくやっていました。終盤は勝ちと思ってはやっていなかったですね。▲6四金(121手目)あたりで上が厚くなって初めて良くなったと思いました。封じ手は▲4六同角じゃつまらなかったですね。もう一工夫必要だった気がします。また頑張ります」


Photo_55<敗れた渡辺竜王のコメント>

「持ち駒が増えたので寄せにいっちゃいましたが、もう少し粘り強く指さないといけませんでした。序中盤は途中でこう指されていたら、というのがあったのでわかりません。2勝2敗ですが改めて頑張りたいと思います」


(若葉)

終局直後(2) - 感想戦

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(大勢の関係者・報道陣に囲まれての感想戦となった。)

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Habu2

(熱戦を振り返る羽生名人)

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(感想戦で意外な変化を指摘され、笑顔を見せる渡辺竜王。)

(若葉)

終局直後(1) - 両対局者

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(勝った羽生名人。難しい局面が多かったためか、終局直後は終始厳しい表情だった。)

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(敗れた渡辺竜王。第5局の巻き返しが期待される。)

(若葉)

新橋SL広場の大盤解説

こんばんは。第2局の棋譜入力を担当した銀杏です。本日18時より、新橋SL広場にて大内延介九段による大盤解説会が行われました。その様子を写真でレポートいたします。
注目度の高い対局とあって、多くの人が大盤に見入っていました。
次回の新橋SL広場の大盤解説は、第6局2日目の12月15日(水)18時に行われます(第5局の大盤解説会は行わないとのことです)。

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(大内九段の大盤解説会は新橋駅前のSL広場で行われている)
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(SLは新橋駅のシンボルとなっている。クリスマスらしく電飾されている)
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(SLの運転手はサンタクロース)
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(新橋駅のホームから撮影。仕事帰りのサラリーマンを中心に多くの人が大盤に見入っていた。女性ファンの姿も。また、出張で新橋を訪れた人が「あっ! 将棋の解説をやっているんだ」と驚きの声を上げていた)
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(解説は大内九段。「(80手目)△3五銀打は手厚い良い手ですね」「(88手目)△3四玉では△7一角が第一感でしたが、△3四玉は一番強い指し方。自信の表れでしょう」「(120手目)△7八銀打に▲6九金は△8七銀成から詰んでしまいますが、▲6四金で羽生勝ちになったのではないか」など歯切れ良く解説していた)
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(聞き手は藤森奈津子女流四段(LPSA所属)。大盤操作は藤森哲也三段が務めた。奈津子女流四段は大内門下、哲也三段は大内九段の孫弟子に当たる)

(銀杏)

羽生名人、勝利。

139手目▲8四銀を見て、渡辺竜王が駒を投げた。

勝った羽生名人は今期七番勝負の対戦成績を2勝2敗の五分とし、石川県加賀市あらや滔々庵で行われる第5局に望む。第5局は12月1・2日(水・木)の日程で行われる。

第23期竜王戦七番勝負の日程はこちら

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(感想戦の様子)

(若葉)

午後の控え室(3) - 19時頃

本局もいよいよ最終盤。モニターからは記録係の船江恒平四段が秒を読む声が聞こえる。渡辺竜王はすでに秒読み、羽生名人も残り7分だ。

控え室も固唾を呑んで対局を見守っている状態で、関係者は立ってモニターを食い入るように観ている。

Hikaesitu

(若葉)

東京・将棋会館での大盤解説会

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(大盛況で、席が足りなくなってしまった)

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(右は山田久美女流三段)

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(左は木村一基八段。変化手順で詰みを発見してニッコリ)

(烏)

控え室検討陣の変化手順

104手目、後手の渡辺竜王は△5七とを指した。上部を広げ、先手玉の寄せもみた攻防の手だ。

Photo_40 ここで△2二歩(変化図)と竜の筋を遮断する手も見える。控え室ではその変化が入念に検討された。


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稲葉四段らの検討陣によると、変化図から▲2七桂△3七歩成と進み(途中図)、


Photo_42 ここで▲4一竜なら△4三歩▲3一竜△2七と▲2五金△3二金(変化1図)で先手が攻めきるのは容易ではないが、


Photo △5三銀▲3三玉△1一竜と補充して、△2四玉には▲2六香△2五桂▲1五金△同歩▲同竜△3三玉▲3五歩(変化2図)で後手玉が危険ということだ。


渡辺竜王の104手目△5七とは、この変化を避けた手順のようだ。

この後局面はバタバタッと進んだが、控え室の形勢判断は後手渡辺竜王の勝勢とのこと。先手が攻めをつなげるのは容易ではないようだ。

(若葉)

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