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2017年10月の記事

2017年10月29日 (日)

17時ごろの局面

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時刻は17時になりました。△5一金に渡辺竜王の残り時間は27分を切っています。控室の評判は「後手ペース」で、渡辺竜王がここで時間を使っているのは、苦戦を意識した「苦慮」ではないかという意見も出ています。

Dsc_4943(17時直前のモニター。両者とも、直後に両手で頭を抱えた)

奇跡の一本松(2)

Dsc_4587(奇跡の一本松は2012年5月に枯死と判断された。現在は人工的な処理を施し、モニュメントとして保存されている)

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(人と比べると、松の大きさがよくわかる。その奥には、津波で崩壊した建物が残っていた)

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奇跡の一本松の近くには、復興の工事を進めるトラックがたくさん行き来し、飲食店がいくつかありました。東北に普及活動と震災支援活動で何十回も訪れている飯塚七段。「少しずつ進んでいますね」と話していました。

Dsc_1888(飯塚七段が手にもっているのは、八木澤商店の「しょうゆソフトクリーム」。震災後にできた、自社の丸むらさき醤油が使われています)

奇跡の一本松(1)

太平洋につながる広田湾に面した高田松原は、かつて約2キロメートルに及ぶ砂浜と約7万本のクロマツの防潮林がありました。しかし、東日本大震災による津波で甚大な被害を受け、ほとんどの松の木がなぎ倒されて壊滅しています。そのなかで残ったのが、「奇跡の一本松」です。

リアス式海岸は、入り組んだ地形の特徴で、天然の良港になり、複雑な岩礁が海洋資源をはぐくんでいます。しかし、津波の波高が大きく増幅されるため、明治三陸津波(1896年)チリ地震津波(1960年)など、これまでも繰り返し大きな被害に見舞われてきました。

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(大船渡線BRT(バス高速輸送システム)の一本松駅)

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(JR大船渡線の気仙沼~盛間は、東日本大震災の影響により不通になっていたが、2013年3月2日より、BRT(バス高速輸送システム)の運行が開始された。気仙沼線・大船渡線BRTは、2016年度グッドデザイン賞の「グッドデザイン金賞」を受賞している)

【JR東日本ホームページ:気仙沼線・大船渡線BRT】
http://www.jreast.co.jp/railway/train/brt/index.html

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(防波堤の近くに一本松が見えてきた)

陸前高田

碁石浜のあとに向かったのは、大船渡市に隣接する陸前高田市です。東日本大震災の被害は、大船渡市よりも陸前高田市のほうが大きかったといわれており、2014年の陸前高田市の報告書によれば、死者・行方不明者数は1,771 人まで膨れ上がりました。
海のそばを走ると、以前は住宅や店があった場所は更地になっていました。地元の方によれば、盛り土を作るために近くの山から巨大なベルトコンベアで土砂を運んでいたそうです。いまも大規模な工事は続いており、使える道路が頻繁に変わるため、「なかなか道を覚えられない」と話していました。

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(津波の被害を受けた建物が、まだ残っていた)

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(看板には「14.5メートル TSUNAMI 2011.03.11」と書いてある。建物内は、家具が散乱していた)

碁石浜

碁石浜は黒い玉砂利のある浜辺で、碁石海岸の名前の由来になりました。来年2月には、本局と同じ「大船渡市民文化会館」で、囲碁の第42期棋聖戦(主催:読売新聞社)七番勝負第4局が予定されています。
【YOMIURI ONLINE 囲碁・将棋:大船渡で将棋・囲碁の最高位戦W開催…復興PR】

Dsc_4550(波が穏やかな浜辺。夏場には、子どもたちが遊んでいるそうだ)

Dsc_4555(飯塚七段の手の上には、黒い玉砂利。すべすべしており、碁石にそっくりである)

Dsc_4559(「碁を打ちたくなりますね。強くないんですけど」と飯塚七段)

激戦

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△6四桂は15時ごろの局面。竜を作った後手の攻めの調子がよいように見えましたが、先手玉をどう追い込むかははっきりしないようです。控室では「激戦」といわれています。

Dsc_4728(2日目朝、1日目の指し手を再現する両対局者)

Dsc_4917(こちらは竜王戦のポスター。本局の両者の和服は、ポスターで撮影時に着用したものとよく似ている。同じものかもしれない)

2日目 午後のおやつ

15時、対局室におやつが運ばれました。お菓子は2人ともフィナンシェチョコで、飲み物は渡辺明竜王がホットコーヒー、羽生棋聖が紅茶です。

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穴通磯(2)

Dsc_4540(穴通磯)

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Dsc_4545(リアス式海岸。崖の下に海が広がり、激しい波が打ちつける)

穴通磯(1)

昨日、地元支部の方に飯塚祐紀七段と近隣を案内していただきました。その様子をご紹介します。
まず、はじめに訪れたのは碁石海岸(ごいしかいがん)の穴通磯(あなとおしいそ)です。碁石海岸は大船渡市の末崎半島東南端6キロの海岸戦で、国の「名勝及び天然記念物」や国立公園に指定されています。
穴通磯は、海水の浸食によって岩に大きな3つの穴が開いています。えびす浜から出港する穴通船に乗れば、この穴をくぐり抜けることができます。対局場の大船渡市民文化会館(愛称はリアスホール)は、この穴通磯をモチーフにデザインされた建物です。

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Dsc_4534(駐車場から松林を抜けて、穴通磯に向かう)

Dsc_4537(海が見えてきた)

2日目 対局再開

渡辺竜王が先に戻り、十数秒して羽生棋聖が席に着きました。羽生棋聖は座るなり前傾姿勢になり、険しい表情で盤をにらみます。やがて「いやー」とつぶやきました。

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