2012年9月 3日 (月)

第2期リコー杯女流王座戦・五番勝負日程

第1局 10月20日(土)  上海「ウェスティンホテル外灘センター」
第1局 10月19日(金) 「東京・将棋会館」
第2局 11月3日(土)  東京「明治記念館」
第3局 11月10日(土)  静岡「藤枝明誠中学校・高等学校」
第4局 12月5日(水)  「東京・将棋会館」
第5局 12月10日(月)  「東京・将棋会館」
※第1局の対局日と対局会場は変更となりました。

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本局の棋譜。

本日の中継はこれで終了いたします。
ご観戦誠にありがとうございました。

(八雲)

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日本将棋連盟理事・北島忠雄六段
「今回の本戦トーナメントは、里見香奈女流四冠や上田初美女王を中心に展開するのかなと考えておりましたが、挑戦者になった本田小百合女流二段は、2回戦で上田女王を、そして挑戦者決定戦で里見女流四冠を破って挑戦者になるという素晴らしい結果を出されました。加藤桃子女流王座は、将棋会館で若い棋士と研究している姿を見かけます。この1年間でどれだけ成長したか番勝負で見せてくれるものと期待しております」

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加藤桃子女流王座への質問

――本田女流二段の印象は
「本田さんは、昨年私が初めて女流棋戦に参加させていただいて緊張していたときに、対局前に声をかけていただきました。とても嬉しく、素晴らしい方だと思っております。今回女流王座戦の対局を見ていて、序盤から凄く積極的で中終盤は余裕のある指し方をされていると思いました」

――五番勝負に向けた意気込みをお願いします
「今回は上海で対局させていただくなど、凄く楽しみにしております」

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――女流王座として過ごしたこの1年間はいかがでしたか
「この1年間は数字の上ではいいものではなく、奨励会でも負けが込んで自信を失った時期もありました。ただ、今は調子も戻り自信も取り戻すことができました。成長することはできた1年だったと思いますし、これからの五番勝負が1年の締めくくりになると思いますので、ここで力を発揮していきたいと思っています」

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――今日の一局を振り返って
「今日は里見さんとの大一番ということで緊張しました。対局開始から居飛車で始まりまして、あまり予想していませんでしたので驚きましたが、落ち着いて指そうと思いまして、自分の将棋にはできたかなと思います。終盤は寄せ損なってもつれてしまったところもありましたが、なんとか押し切ることができて良かったです」

――タイトル初挑戦について感想をお願いします
「棋士になってから20年ぐらい経つのですが、初めて大舞台に立てるということで嬉しいのと、いろいろと複雑な思いがありますけれども、精一杯頑張りたいと思います」

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――加藤女流王座の印象は
「加藤さんはいつもかわいらしくて、他の棋戦のときなども、いつもお会いするとお話したりします。盤上ではとても厳しくて、終盤も凄く強いという印象がありますので、私もそれに負けずに勉強したいと思っております」

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(八雲)

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終局直後、すぐに感想戦が始まった。
インタビューは感想戦終了後の記者会見で行われる。

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大一番を制し、初のタイトル挑戦を決めた本田女流二段。

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里見女流四冠は終盤追い上げたが届かなかった。

(八雲)

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図で後手玉は詰めろでなく、△6八飛成から詰めろを続けて後手勝ちと結論されました。
関係者がモニターを見守っています。

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後手勝勢の結論が下される直前の控室。
関係者が継ぎ盤の検討結果を息をのんで見守っている。

(八雲)

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図は17時15分頃の局面。67手目▲4四飛に△5二桂が好手で▲4六飛と引かせたところでは後手はっきり優勢と言われていました。そこで△3四角が控室の推奨手でしたが、本田女流二段は△8五歩▲同歩△同桂と激しく攻めます。この攻めがやや急ぎ過ぎで、先手にもチャンスが出てきたと言われています。

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17時15分頃の控室。左奥には梅田望夫さんの姿も見える。

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瀬川晶司五段も検討に参加。

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17時20分頃、鈴木大介八段も来訪。
「後手が優勢ですが、先手にも相当チャンスがあります。もう互角に近いのではないでしょうか」(鈴木八段)

(八雲)

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図は里見女流四冠が堂々と▲6七金右とした局面。△3六歩が見えていますが、そこで暴れて決まるかどうかと言われています。
「リスクの高い手で、決まれば勝着ですが、明快な決め手が見えません」(遠山五段)

図から△3六歩▲5六銀△同銀▲同金△3七歩成▲5五歩△4三角▲4五飛と進んで次図。

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ここで△8一飛、あるいは△6六歩と取り込んでも後手が指せそうと言われています。
▲4五飛まで、残り時間は▲里見5分、△本田48分。

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16時53分頃、里見女流四冠は残り1分まで考えて▲4四飛と飛車を浮いた。

(八雲)