2012年6月26日 (火)

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(インタビューを受ける山口恵梨子女流初段)

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「△2五桂(28手目)の成否はわかりませんでしたが、自玉が寄らなければ勝てるかなと思いました。(昨年に引き続いての本戦ですが、の問いに)去年よりも上に行けるようにがんばります」

本日もご観戦いただきありがとうございました。

(翔)

_63右図から山口女流初段は△2九成香と攻めました。以下は▲同玉△1七飛成▲7三歩成のような展開が予想されていたのですが……。

_66長谷川女流二段は▲2九同銀と指しました。そして、△3七歩成とされた局面(右図)で手が止まっています。
右図で▲3七同角は△3五香の串刺しがあります。▲2三銀成は△1九飛成が、△2九竜▲同玉△2八銀▲1八玉△1七香までの詰めろ(参考図)。

Sankou3棋士室では長谷川女流二段にうっかりがあったのではとも言われています。長谷川女流二段、しのげるでしょうか。

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(昼食休憩明けの長谷川女流二段。厳しい表情で盤を見つめていた)

(翔)

_60図の△3六歩は好手と評判です。銀取りを受けて▲3六同銀なら△2九成香▲同銀△1九飛成(参考1図)のときに▲3六歩と突くことができません。

Sankou1
Sankou2また、▲2九同銀で▲2九同玉は△1一香▲3九玉に△4四桂(参考2図)で、次の△5六桂が受けにくいと言われています。

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(攻める山口女流初段)

(翔)

_35図は長谷川女流二段が▲6六桂と打ったところ。△1八香成に▲7四歩と突き出し、長谷川女流二段がうまく切り返した印象です。△7四同歩には▲3五銀が考えられます。このときに△8四飛と回れないのも、▲6六桂~▲7四歩のメリットです。

(翔)