2022年8月 9日 (火)

第8図から、△3五歩 ▲同 歩 △同 角 ▲3四歩 △同 銀
▲5四歩 △2五桂(第9図)

Ryuou202208090101_66広瀬八段は41分の長考で△3五歩と角頭に手を出し、手順中に銀を3四に誘われた進行を生かして△2五桂と跳ね出しました。少しずつ戦いに向かっていっています。

Yamasaki06 (山崎八段は玉頭に歩を突き出し、角の利きを通した)

Hirose06 (広瀬八段は銀のヒモを頼りに桂を跳ね出す)

第7図から、▲7四歩 △6五桂 ▲5五歩 △3三桂 ▲6九玉
△4三銀 ▲7八玉(第8図)

Ryuou202208090101_59先手は8八金型を強いられたのを逆手に、玉が7八に収まりました。本譜も41手目▲6八金右(下図)のように、山崎八段は今期、奔放で独自の駒組みや指し回しを見せています。

Ryuou202208090101_41

以下、最近の将棋から。すべて山崎八段の勝局。20220520_49(出場者決定戦4位決定戦、松尾八段戦)

Ryuou202207190101_26(決勝トーナメント、稲葉八段戦)

Ryuou202208010101_40(決勝トーナメント、永瀬王座戦)

関西将棋会館の3階以上には、エレベーターホールに亡くなった偉人の肖像画等が飾ってあります。

Kaikan07 (3階には木村義雄十四世名人)

Kaikan08 (経歴がまとめてある)

Kaikan09 (4階には大山康晴十五世名人)

Kaikan10 (日本将棋連盟会長も務め、東西の将棋会館建設に奔走した)

Kaikan11(5階には在りし日の大山十五世名人の写真)

第5図から、△4五歩(第6図)

Ryuou202208090101_48対局開始以降、消費時間は常に山崎八段がリードしていました。第6図の△4五歩は51分の長考。ここまでの消費時間は▲山崎1時間50分、△広瀬1時間55分と逆転しています。

第6図から、▲3七角 △8八歩 ▲同 金 △7六歩(第7図)

Ryuou202208090101_52さらにパタパタと第7図まで進みました。

Hirose05 (広瀬八段は長考から8八金型を強いる指し方を見せた)

第4図から、▲6八金右 △1四歩 ▲1六歩 △4四歩 ▲同 歩
△同 角 ▲7六歩(第5図)

Ryuou202208090101_47先手は7筋の歩が切れれば▲7四歩で桂頭を攻めることができます。右金を6八に寄った手が7筋の反動を緩和しているかもしれません。

Yamasaki05 (山崎八段は積極的に動いていく)