2021年10月22日 (金)

▲9五歩

休憩明け以降もずっと考え続けていた豊島竜王でしたが、14時25分に▲9五歩と端から動きました。控室は、淡路九段と小林裕七段が継ぎ盤で△9五同歩に▲8六飛と回る変化を検討しています。以下△7五歩▲9五香△同香▲8三飛成が一例で、先手は、端の香を捨てることで▲9二竜の王手が狙いにしています。

検討

仁和寺

第2局の対局場「総本山仁和寺」は888年、宇多天皇によって建てられた門跡寺院。名前は建立時の年号・仁和(にんな)が由来になっており、平安時代から明治維新まで、皇族が住職を務めていたため「御室御所」とも呼ばれています。1994年には「古都京都の文化財」としてユネスコの世界遺産に登録されました。竜王戦の開催は3期連続3回目になります。

仁和寺

仁和寺

対局室は、御殿にある登録有形文化財・宸殿(しんでん)。儀式や式典に使用される施設で、「宸」の字は天皇を示しています。庭園は白砂が一面に広がる南庭と、池の先に五重塔が望める北庭があり、今年「仁和寺御所庭園」が国の名勝に指定されました。

北庭
(北庭)

南庭
(南庭)


【総本山仁和寺 宿坊 御室会館】
〒616-8092京都府京都市右京区御室大内33(仁和寺内)
電話075-464-3664
https://ninnaji.jp/syukubou/

対局室
(昼食休憩時の対局室)

盤面
(32手目△7四歩の局面)

静山作
(豊島竜王の王将。「静山作」という駒師の名が入っている)

源兵衛清安
(藤井三冠の玉将。書体を示す「源兵衛清安」の文字が入っている)

棋譜
(1日目昼食休憩までの棋譜)