2018年7月19日 (木)

59 久保王将は6五でなく、▲8五桂と跳ねました。アーティストの発動で、△同馬には今度は▲6六角の王手飛車取りがあり、以下△4四歩▲8四角△同馬▲8二飛で馬金両取りが掛かります。そうなると先手優勢なのでここで△7四飛が予想されますが、▲7五歩△同飛に▲8六銀や▲6七銀があり、先手がさばけていそうと北浜八段は解説しています。

58 図は19時40分ごろの局面。増田六段が7四の歩を相手にせず、8七にいた馬を7六に引いたところです。棋士室ではこの△7六馬では△4四歩が示されており、以下▲6五桂 △同馬▲7三歩成で△7六歩には▲9五銀を見て先手が指せそうと検討されていました。そこにこの△7六馬が指され、「さらに▲6五桂と跳びやすくなったけど」と顔を見合わせています。ただ、北浜八段は「この△7六馬で△4四歩は、▲7五銀のような手を気にしたんじゃないでしょうか。居飛車党は▲7五銀のような手を気にするのかもしれません。久保先生は▲7五銀を打つ棋風ではないと思いますが」と、心情や棋風などを踏まえて解説しました。

Photo_104 (19時25分ごろの関西将棋会館。空はまだ明るかった)

56 増田六段は8七に馬を作りました。本局の読売新聞観戦記の解説を担当する北浜健介八段は、ここで▲7四歩を示し、以下△同飛▲7五銀△9四飛▲9六歩と、王手飛車取りの筋を見せながら飛車をいじめる順が厳しいのではないかと見ています。実戦も久保王将は▲7四歩と突き出しました。

Photo_103 (笑顔で解説する北浜健介八段)

55 18時40分になって対局再開。久保王将はさらに11分考えて、6九にいた飛車を7九に逃げました。6筋での飛車のさばきはなくなりますが、△8七角成や△6七角成のときに桂取りにならないメリットがあります。

Photo_102 (朝、駒を並べる久保王将。駒を持ったときに手首がいったんかえるのが久保王将の特徴のひとつである)