2018年7月20日 (金)

▲7七桂

39手目▲4五桂以下△3六金▲8七銀△3五金▲3八飛△3六歩▲7七桂と進みました。駒割りは▲角△金銀の2枚換えですが、先手が2歩得のうえ、後手が歩切れになっています。本局の新聞解説を務める村田顕弘六段は「先手は△4六金~△4五金と桂を取りきられると手が出せなくなるので、そのあいだに手を作らなくてはいけません」とコメント。先手の深浦九段は、速い攻めが要求される局面のようです。

深浦九段

村田顕六段
(本局の新聞解説を担当する村田顕弘六段)

羽生善治竜王佐藤天彦名人高見泰地叡王菅井竜也王位中村太地王座渡辺明棋王久保利明王将豊島将之棋聖

既報の通り、先日、豊島棋聖が誕生したことで、将棋界は8大タイトルを8人の棋士が1冠ずつ持ち合う形になりました。二冠以上の棋士がいない、この状態は実に31年ぶりの出来事です。

世代別に見てみると40代が2人(羽生善治竜王、久保利明王将)、30代が3人(佐藤天彦名人、中村太地王座、渡辺明棋王)、20代が3人(高見泰地叡王、菅井竜也王位、豊島将之棋聖)と3世代ほぼ均等に分かれており、今後のタイトル争いがどうなるか、ますます目が離せません。


広瀬章人八段久保利明王将三浦弘行九段

一方、今期の竜王戦決勝トーナメントは広瀬章人八段(1組優勝)、久保利明王将(1組4位)、三浦弘行九段(2組優勝)がベスト4に進出。本局のふたりを含めて40代3人、30代ひとり、20代ひとりが勝ち残っており、40代のベテラン勢が奮闘しています。

果たして羽生竜王の挑戦者は誰になるのか、今後の対局も『竜王戦中継サイト』でお楽しみください。

▲4五桂

38手目△2六金に対し、深浦九段は18分の考慮で▲4五桂を跳ねました。3六の銀を取られてしまいますが、この4五に跳ねた桂が、後手玉の頭上(5三の地点)を狙っています。おそらく深浦九段は△3六金を取らせている間に、反撃に出る読みだと思われます。ここは豊島棋聖のほうも慎重に対応したいところ、▲4五桂の局面で30分以上考えています。

深浦九段

△3九角

27手目▲8八銀のあと、豊島棋聖は△7五歩▲同歩△3五歩▲同歩△3九角と仕掛けました。この角は▲3八飛で取られてしまいますが、そこで△4八角成▲同飛△3六歩▲同銀△2六金(変化図)が狙いの攻め筋。△2六金が銀取りと桂取りの両狙いで、後手は桂を持てば△7六桂の王手があります。深浦九段がどうしのぐのか、ここでの対応に注目です。

変化図

豊島棋聖
(速攻で先手陣に襲いかかった豊島棋聖)

▲8八銀

再開直後の▲4八金のあと、△7四歩▲2二角成△同銀▲8八銀と進みました。角交換が行われましたが、まだしばらくは駒組みが続きそうです。ただし、互いの角が持ち駒に加わったため、それぞれ自陣の打ち込みには注意が必要になります。

27手目▲8八銀までの消費時間は▲深浦九段1時間9分、△豊島棋聖57分です。

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(1階の販売課ではまだ「豊島将之八段」の扇子が売られていた)

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(大阪は午後になって青空が広がっている。本日の予想最高気温は38度)