飛車の捕獲作戦 第6図から▲3四飛 △2三金 ▲3六飛 △2五歩(第7図) 次に△3五歩▲同飛△2四金▲3六飛△3五歩で飛車を捕まえる狙いがあります。先手は▲7九玉が一例。飛車を取られたあとの△3九飛に▲6九歩の受けを作り、上記△2四金のときに▲2三歩△4四角▲4五飛(変化1図)のように暴れてどうかですが、▲7九玉には△3五歩の一手ではなく、△2四金(変化2図)として次こそ△3五歩を見せるような進行も考えられます。 (伊藤匠五段は飛車の捕獲に乗り出した)
長考の半分返し 第5図から△7四金(第6図) 伊藤匠五段は夕食休憩を挟み、50分を費やす長考で△7四金と歩を払いました。「長考の半分返し」という言葉のとおり、前手▲6六銀左の1時間31分から大雑把に見て半分ほどを使っています。 (朝、対局開始を待つ両者)
夕食休憩中の対局室 (夕食休憩時の盤面) (夕食休憩時の対局室) (王将の駒尻に駒の作者。児玉龍兒師作) (駒箱は盤の下にしまっておく) (玉将の駒尻には書体。源兵衛清安書) (記録係はタブレットで記録を取り、紙の棋譜も1部作成する)
夕食休憩 18時、夕食休憩に入りました。この局面で伊藤五段が使った時間は21分。消費時間は▲大橋3時間57分、△伊藤2時間48分。夕食はいずれもやまがそばからの注文で、大橋六段が親子なんばうどん、伊藤五段が親子丼。対局は18時40分から再開されます。