2022年7月15日 (金)

おはようございます。第35期竜王戦決勝トーナメントより、稲葉陽八段(1組5位)と伊藤匠五段(6組優勝)の一戦をお送りします。対局は関西将棋会館「御上段の間」で、7月15日(金)10時開始。持ち時間は各5時間。先後は振り駒で決定します。観戦記は池田将之さんが執筆します。
なお勝者は、次戦で山崎隆之八段(1組4位)と対戦します。

本局の中継は、将棋連盟ライブ中継アプリの棋譜・コメント中継を独楽が、ブログを虹が担当致します。どうぞよろしくお願い致します。

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2022年7月14日 (木)

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▲丸山-△広瀬戦は、112手で広瀬八段が勝ちました。終局時刻は20時26分。消費時間は、▲丸山4時間58分、△広瀬3時間10分。勝った広瀬八段は、次戦で佐藤天彦九段(1組2位)-高見泰地七段(3組優勝)戦の勝者と対戦します。

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広瀬八段は丸山九段の攻勢に対して攻め合いを選択しました。飛車、角、香の3枚が先手玉に照準を定めています。後手玉が決して安全とはいえないだけに、危険度を見切っている雰囲気を感じさせます。振り返ると、先手は盤面右側で20手以上も攻めの手を繰り出していました。後手は△5四角(88手目)、△8六歩(94手目)、△8三香(96手目)と少ない手数で効率よく急所をとらえていることがわかります。

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夕食休憩明けの再開から大きな動きがありました。上図の△2三歩(90手目)に▲1四飛が飛車切りの強襲です。以下△同香に▲3三銀と打ち込みました。部分的には厳しい攻めですが、先手は駒損で持ち駒も潤沢とはいえず、手が続くかどうかは不透明です。いずれにせよ、本局の命運を懸けた決断の攻勢です。