2020年7月31日 (金)

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先手は端、後手は中央から襲いかかり、攻め合いになりました。

68後手が手番を握って攻めているようですが、駒を渡すと▲2五桂から一気に寄り筋に入るので、かなり難しい終盤戦です。

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▲4六歩が渾身の勝負手です。△同角なら▲同角△同歩▲8三角から馬を作り、△4六同歩は▲4五歩△3三銀▲5七金から▲4六金で4筋の制空権を奪うつもりでしょう。しかし、何といっても4筋は自分の玉頭です。空中分解してもおかしくありません。

Dsc_1025(昼の佐藤七段)

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8筋にいた飛車を5筋に回ったのは好戦的な手で、△5五歩から攻めようとしています。その前に▲5七金と上がれば5六の地点を強化できますが、6八の角が使いにくくなってしまいます。先手は陣形が歪みやすく、かなり神経を使いそうです。

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△5五同銀に対し、佐藤七段は夕食休憩前から合わせて46分の考慮で▲2四歩と指しました。以下△同歩▲5六歩△4四銀▲2四飛△2三歩▲2六飛と進めています。

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途中の▲5六歩では▲2五歩△同歩▲同桂から激しく攻めるもありそうでしたが、本譜はおとなしい指し方です。後手は△4二銀から△3三銀上と形を整えれば、後の▲2五桂に△2四銀と受ければいいので、端攻めが怖くなくなります。

▲2六飛の局面で、残り時間は▲佐藤54分、△丸山1時間28分。佐藤七段が先に残り1時間を切りました。