2020年8月17日 (月)

羽生九段は1970年9月27日生まれ、丸山九段も同年同月の5日生まれの同世代。今期七番勝負は10月上旬の開幕ですから第1局には50歳で臨みます。竜王戦七番勝負では過去最年長の出場者になります。

<羽生善治九段>
竜王獲得7期。永世竜王の有資格者。竜王戦七番勝負登場15回。1組在籍は歴代1位の計30期(竜王在位を含む)。1組優勝は3回。タイトル獲得99期のうち、最初の1期と直近の99期が竜王でした。今期は竜王位とタイトル100期を目指す戦いです。

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<丸山忠久九段>
竜王戦七番勝負登場3回。1組在籍は歴代5位の計21期。1組優勝5回は最多記録。前期は1組から初めて降級しましたが1期で復帰を決め、決勝トーナメントも勝ち上がってきました。同1回戦で藤井聡太棋聖を破っています。

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対戦成績は羽生九段38勝、丸山九段19勝。羽生九段が3連勝中です。この3連勝は、2013年、15年、19年に1勝ずつ挙げたもので、かなり間があいています。タイトル戦では2回当たり、第47期王座戦(1999年度)は羽生九段、第28期棋王戦(2002年度)は丸山九段がそれぞれ制しました。全57局の前半は横歩取り、後半は角換わりがよく指されています。

竜王戦で当たるのは6回目で3勝3敗。直近は第26期1組ランキング戦で羽生九段が勝ちました。決勝トーナメントでは第11期と第21期で当たりました。第21期の棋譜中継はいまでも見られます。

【第21期決勝トーナメント ▲丸山九段-△羽生名人(当時)】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/21/080819.html

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戦型は一手損角換わり、丸山九段の得意戦法です。先手の急戦模様に△4二飛は部分的にはある形ですが、図の局面で△4五歩は珍しく、本局以外では2局しか前例がありません。そして2局とも後手番は丸山九段です。今期ランキング戦の小林裕士七段戦でも指しています。


Dsc_3536(初手▲7六歩)

Dsc_3543(2手目△3四歩)

振り駒は羽生九段の振り歩先で、結果は歩が3枚。羽生九段の先手と決まり、定刻の10時に対局が始まりました。

Dsc_3488(羽生九段)

Dsc_3477(丸山九段)

Dsc_3503(振り駒)

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本局はABEMAと将棋プレミアムで動画中継されます。ABEMAの出演者は千葉幸生七段、金井恒太六段、藤森哲也五段、竹部さゆり女流四段、室谷由紀女流三段。将棋プレミアムは三枚堂達也七段 と安食総子女流初段。

【ABEMA 番組紹介ページ】
https://abema.tv/channels/shogi/slots/A8iynwAktZoCEs

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【将棋プレミアム 番組紹介ページ】
https://www.igoshogi.net/shogipremium/live/live_info.html?live_id=d86dd702bb241c10dd15af3aabb5ef6d

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