2010年12月23日 (木)

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吉田四段-里見女流三冠戦は、里見女流三冠が得意の中飛車で戦っている。吉田四段は5筋の位を保ち、早い段階で△5三銀(図)と繰り出した。これは佐藤康光九段が公式戦で初めて用いた対策で、図から▲2八玉には△7七角成▲同銀△6四銀として5筋の飛車先を受け止める狙いがある。この手を見た里見女流三冠は▲6六歩と角道を止め、オーソドックスな中飛車へ合流した。この後、里見女流三冠がどのように駒組みを進めていくのか注目だ。

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永瀬四段-甲斐女流二冠戦は、先手番を得た甲斐女流二冠が「石田流」に構えた。7筋の位を取る三間飛車で、非常に攻撃的な布陣だ。対する永瀬四段は居飛車を選択、ベーシックな守備隊形で対応している。永瀬四段の棋風は、独特の感覚を備えた受け将棋。永瀬四段は、先手の飛車を圧迫する方針で指してくるだろう。甲斐女流二冠は押さえ込みに気をつけつつ、うまく大駒をさばいていきたい。

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大石四段-矢内女流四段戦は、なんと矢内女流四段が「ゴキゲン中飛車」を採用。居飛車党の矢内女流四段が振り飛車を選んだことで、かなり意外な展開になっている。大石四段は図から▲2二角成△同銀▲9六歩と、「丸山ワクチン+佐藤流」で対抗。互いに角を手持ちにしつつ駒組みを進めることになる。必然的に相手の手を殺し合う流れになるので、じっくりした中盤戦になりそうだ。

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大広間の一角・雲鶴(うんかく)の間では、大石四段-矢内女流四段戦が行われている。両者は本局が初手合いだ。矢内女流四段の対男性棋士成績は5勝34敗(0.128)。

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【大石直嗣(おおいし・ただし)四段】
1989年9月16日生まれ、大阪府八尾市出身。森信雄七段門下。2009年4月に四段昇段。第51期王位リーグ入り。

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【矢内理絵子(やうち・りえこ)女流四段】
1980年1月10日生まれ、埼玉県行田市出身。関根茂九段門下。1990年に育成会入会。1993年4月女流2級。2004年8月女流四段。タイトル戦登場は17回、獲得は女王2期、女流名人3期、女流王位1期で計6期。棋戦優勝はレディースオープントーナメント2回。2005年、2006年に最優秀女流棋士賞。2007年に女流棋士賞。2007年2月、第2回さいたま輝き萩野吟子賞。2008年7月、行田市観光大使。

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大広間の中央にあたる棋峰(きほう)の間では、永瀬四段-甲斐女流二冠戦が行われている。両者は本局が初手合い。甲斐女流二冠の対男性棋士成績は1勝9敗(0.100)。今回一斉対局に参加している他の女流棋士と比べると低い数字だが、対局数が少ないので単純には比べられない。

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【永瀬拓矢(ながせ・たくや)四段】
1992年9月5日生まれ、神奈川県横浜市出身。安恵照剛八段門下。2009年10月に四段昇段。

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【甲斐智美(かい・ともみ)女王・女流王位】
1983年5月30日生まれ、石川県七尾市出身。中原誠十六世名人門下。1997年、女流2級。2010年4月、女流三段。タイトル戦登場は3回、獲得は女王1期、女流王位1期。棋戦優勝は2回。

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